英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツのデフレ

 曇り。今日は雪の予報だ。
 昨日の米国株は持ち直した。原油価格が上昇に転じたのにとの待った動きだ。決算発表が相次ぐ企業収益が良かったことも消費者関連株を押し上げている。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-stock-futures-rise-on-better-than-expected-earnings-reports-1422538078?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 国王が死去したサウジでは内閣の改造が行われた。ただ、石油相を長く務めるナイミ大臣は留任する。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/abba5f80-a7f9-11e4-97a6-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3QFXSSEuF
 原油安に伴い、オイルメジャーもコストカットに動いている。具体的には、コノコフィリップスやシェルが数十億ドルのコスト削減を計画している。削減の中身は設備投資の削減が中心になる見込み。長い目でみれば、投資削減が供給減を生み、原油価格を押し上げることにつながる。
 BPも北海関連ビジネスで300人の人員削減を行う。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8b5e9278-a7b9-11e4-be63-00144feab7de.html#axzz3QFXSSEuF
 原油安の余波その2。ドイツのインフレ率を押し下げ、ドイツもデフレの淵に立たされようとしている。物価の下落は2009年秋以来のことだ。
 ドイツ連邦統計局によると、1月の物価上昇率は0・5%のマイナス。理由は原油価格の低下だ。エネルギー関連コストは12ヶ月以上、9パーセント近く下がっている。
 今日発表されるユーロ圏のインフレ率(1月分)は、事前予想によると0・5パーセントの下落と予測されている。ドイツの物価上昇圧力が予想以上に早いことで、ユーロ圏全体の物価上昇率を下押しするかもしれない。
 原油価格の下落により、ユーロ圏全体のヘッドラインインフレ率は今年の秋までゼロ以下にとどまるかもしれない、という予想が出ている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b3552366-a7b7-11e4-8e78-00144feab7de.html#axzz3QFXSSEuF