英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

重力に逆らう日本国債

バブル状態が続く日本国債に対する下記の論考も興味深い。 星岳雄、伊藤隆敏両先生による最新の論文が出た。日本の公的債務残高が持続可能ではないのに、なぜか日本国債の金利は低位で安定したままだ。「どのくらい日本国債の価格は高いままとどまっていられ…

policy idiot

経済系ブロゴスフィアでは、共和党副大統領候補のライアン氏のネタで盛り上がっている。 これは氏の金融政策にについて論評したものだ。2010年の夏、ライアン氏はエズラ・クライン氏に対して、経済が苦境に陥っていても、Fedは政策金利を引き上げるべき…

欧州アップデイト

曇り。今日は局地的に大雨。東京も強い雨が降り始めた。 ノルウェーで昨年7月に起きた大量殺人事件について。調査報告書は、警察の対応の遅れによって、77人が殺されることが防げなかったと批判している。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/39f1c4a2-e545-…

ヨーロッパ秋の陣

快晴。空が青い。 ロンドン五輪が終わった。 米国大統領選の民主・共和両党の争いが激しさを増している。ロムニー候補の選んだ副大統領候補、ライアン氏について、オバマ大統領は「右派のイデオローグ」だとレッテル張りした。大統領選も終盤に差し掛かり、…

ライアン候補

曇り。 大統領選が近づき、米国経済や政治への関心が徐々に高まってきた。 米国の失業保険の申請件数が減少している。米国経済の健康状態を示すサインとして、労働市場がゆっくりとながら、安定に向かっている。 http://blogs.wsj.com/economics/2012/08/10/…

ランニング・メイト

曇り。 共和党のロムニー候補がいわゆるランニングメイト、副大統領候補にウィスコンシン州選出の下院議員、ポール・ライアン議員を選んだ。オハイオ州の上院議員や前ミネソタ州知事など、安定感のある人物を副大統領候補に選ぶべきだ、という声があがってい…

金融政策と不平等

なでしこジャパンは残念だった。何度も好機があり、決して一方的な試合ではなかった。 市場は、先週のドラギ総裁のコメントを吟味する段階に入った。短期国債の買い入れ方法について、あれこれと憶測が飛び交っている。 たとえば、既存のLTROの残存期間…

日銀政策決定会合

内閣不信任案は否決され、新委員2人の加わった日本銀行の政策決定会合では、金融政策の現状維持を全員一致で決めた。 今月、開かれた先進国の金融政策決定会合はすべて現状維持となった。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/69f6aa46-e1d5-11e1-92f5-00144fea…

in the near term

日中は相変わらずだが、朝方涼しくなってきた気がする。 ようやく消費税法案の可決が決まったようだ。この一週間のすったもんだは何だったのだろうか。 でも、この騒動は、英字紙では小さく取り上げられているだけだ。総選挙を「in the near term」に行うと…

米国ベースラインシナリオ

米国経済見通しのベースラインシナリオをTim Duy氏が再点検している。 GDP成長率や雇用の回復ペースは決して力強くはないが、災厄だと悲観するほど悪くもない。しかし、政府支出は増加が見込めず、資本財や自動車消費のペントアップ需要も大きくは期待で…

インフレ報告書(イングランド銀行)

イングランド銀行がインフレーションレポートを公表した。今後2年間の経済の先行き見通しを下方修正。年率の成長率は2%とし、3か月前の成長率見通しの2・7%から下方修正した。 ただ、キング総裁は「危機前の成長率に戻っただけだ」と述べた。欧州経済…

マリオの反乱

今朝は比較的涼しい。 昨晩の男子サッカーは残念だった。 米国の、いわゆるジャンク債の利回りが歴史的な低水準を記録している。低金利環境下で、少しでもイールドを求めようという投資家行動の結果だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b7509c88-e09b-11e1-…

スイスの外貨準備

スイスの保有する外貨準備高が7月時点で4060億スイスフランに達した。スイスフラン高を防ごうと、ユーロ買いの為替介入を続けた結果だ。 スイス中央銀行(SNB)のバランスシートは空前の規模に達している。4月と比べて、外貨資産は71%も増加した…

逆アウトソース

昨夜は比較的涼しい夜だった。 なでしこジャパンは決勝進出。ロンドン五輪もいよいよ大詰めだ。 先週金曜日の米国雇用統計が、市場のムードを明るくしている。欧州債務危機の緊張感も幾分和らいでいる。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d00b7044-df70-11e1-…

米国の景況判断

米国で景気判断に使われる4指標のアップデイト。GDPを除き、実質個人所得や生産活動、雇用はまだリセッション前のピークには回復していない。 http://www.calculatedriskblog.com/2012/08/update-recovery-measures.html

ギリシャ・スキャンダル

暑い。今日は原爆の日。 米国ではまたもや銃乱射事件が起きた。今度はウィスコンシン州のシーク教徒寺院において。 http://online.wsj.com/article/SB10000872396390443792604577571193252248500.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories 加盟国のユーロ離脱を…

中央銀行の一週間

空が青い。 昨日の男子サッカーは素晴らしい戦いぶりだった。バドミントン女子も健闘し、柔道男子のような残念なニュースの一方、明るい話題も多く、元気が出る。 今週は中央銀行の行動への期待で始まった一週間だった。FedもECBも何らアクションはと…

スペイン救済のヒント

曇りだが、暑い暑い。 それにしても、一体改革法案の採決時期をめぐる国内政局ほどわかりにくいものはない。10日採決だろうが、20日採決だろうが、どちらでも良いように思うのだが…。 ドラギ総裁の会見はマーケットを失望させるものだったが、金曜日の株…

雇用統計(7月)

米国の7月の雇用統計が発表された。非農業部門の新規雇用者数は16・3万人の増加。事前予想を上回るポジティブサプライズだ。6月の速報値は6・4万人に下方修正された。失業率は8・3%。 予想より数値は良かったとはいえ、雇用の回復ペースは力強いと…

雇用統計プレビュー

今晩公表される7月の米国雇用統計を前に、ポイントを列挙した。 エコノミストたちによる事前のコンセンサス予想では、非農業部門の新規雇用者数は9・5万人と予測されている。失業率は8・2%で変わらず。毎月10万から12万人の労働者が米国市場に流れ…

ドラギへの失望

暑い。ロンドンオリンピックも中盤戦だ。昨夜の錦織選手のゲームは残念だった。 注目のECB理事会。即効策が打ち出されることはなかった。ドラギ総裁はECBのアクションの前に既存の救済ファンドを活用するよう求めた。FT紙は「Draghi kills hope of i…

FOMC

内村が金メダル。素晴らしい。 晴れ。 FOMCの2日間の会合が終わった。金融政策に変更はなく、9月の会合での緩和期待を高める内容となった。声明文には新たな一文が加わった。 「The committee will closely monitor incoming information on economic …

欧州、トンネルの出口

今日から8月。 Liborスキャンダルが影響し、UBSとドイツ銀行の収益が大きく落ち込んだ。引当金の増大が主因。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/12d0795c-db38-11e1-be74-00144feab49a.html#axzz22FQVvFXX モンティ首相が欧州首脳との会談の旅程に出…