英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャのラストチャンス

 晴れ。
 衆院の解散時期について、野田首相が10月だとか、11月に時期を示したとの報道が流れ始めている。永田町はもう、選挙一色に染まりつつあるのだろう。
 欧州圏の首脳は、新たなギリシャ救済についての決定を先送りしようとしている。IMFなど、いわゆるトロイカによるギリシャのレビューが9月に完了するまでは、そうした決定は行えないとの理屈だ。
 推計によると、ギリシャの資金不足額は200億ユーロかそれ以上になる。
 トロイカによるレビューの結論が出なければ、310億ユーロの支援を実際に支出できない。これがないと、ギリシャは破綻に追い込まれ、ユーロから離脱せざるを得なくなる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/257d0a50-ec6a-11e1-8e4a-00144feab49a.html#axzz24E77XjFZ
 そのギリシャに対する歳出削減の圧力が強まっている。国際支援団に信用を示す最後のチャンスにギリシャが直面していると警告されている。そして、ギリシャのレビューが9月に終了するまでは、財政再建策の延長は認められないという。
 ギリシャのサマラス首相と会談したユンケル議長の発言。ボールはギリシャコートに投げ入れられた、というわけだ。
 ただ、ギリシャのリセッションは今年で5年目に突入しており、IMFのデータによると、回復は2016年にならないと到来しないという。ここまでの経済苦境にギリシャ国民が政治的に耐えられるか、疑問が残る。
 http://online.wsj.com/article/SB10000872396390444812704577605093351621990.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories