英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ドイツ地方選

快晴。風も穏やかな朝。 昨日の日曜日、ドイツで地方選挙が行われた。メルケル首相率いる与党CDUは手痛い敗北を喫した。 選挙があったのは、ドイツでもっとも人口の多い北ライン・ウェストファーレン州。野党の社会民主党と緑の党が勝利した。 厳しい痛み…

オランド氏の宿題

FT紙のマーチン・ウルフ氏のコラム。金本位制やブレトンウッズ体制のように、欧州の通貨同盟もいずれ崩壊せざるを得ないという。その道筋を、オランド新大統領がつけることができるのかどうかが焦点だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/51bf429c-98f8-11e…

JPモルガンの教訓

米国の失業率が高止まりしているのは、構造的要因があるからだ。だから、短期間での解決策は存在せず、失業問題は長い目でみるべきだ。クルーグマン教授がそう主張する論文に「無責任だ」と反論している。 http://www.nytimes.com/2012/05/11/opinion/krugma…

中国、預金準備率引き下げ

快晴。少し肌寒い。 ギリシャは総選挙モードに突入し、ユーロ離脱の可能性が現実味を増しつつある。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/32932994-9c3e-11e1-955d-00144feabdc0.html#axzz1ud7DaNaf 中国の中央銀行は12日、銀行の預金準備率を50ベーシスポイ…

中国減速

中国経済の減速がはっきりし始めた。世界経済をけん引するエンジンの不調は、中国政府当局にも政策対応を迫っている。 今年第1四半期の成長率は8・1%で、前年同期比減速。第2四半期は回復が予想されていた。しかし、足元ではその予想が下方修正されつつ…

ヨーロッパの7日間

晴れだが、風が強い。 JPモルガンの突然の損失公表が、銀行株価に悪影響を与えた。フィッチやS&Pなどの格付け会社は同社への格付けを見直し、健全なリスクマネジメントで知られる同社の評判は急落している。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0379f6aa-9…

JPモルガン

晴れ。風が強い。 JPモルガンが20億ドルのクレジットデリバチィブ取引関連の損失を計上すると発表。投資家に驚きが広がっている。自己勘定取引で生じたこのロスは、ボルカールールが導入されると禁止されることになっている。 緊急のカンファレンスコー…

変容ブンデスバンク

物価抑制に敏感なドイツのブンデスバンクが、そのインフレ抑制姿勢を和らげるメッセージを発しているという。具体的には賃金の一層の上昇を容認する。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/54fa4006-99ed-11e1-accb-00144feabdc0.html#axzz1uK2fRjRI

Bankia公的資金注入

朝は穏やかな天気だが、今日は荒れ模様の予報。 欧州情勢は緊張感が続く。スペインでは、国内3位のBankiaに公的資金注入がなされ、国が45%出資の大株主になる。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/29595d88-99e8-11e1-accb-00144feabdc0.html#axzz1uK2fRjR…

スペイン銀行資本増強

スペインの銀行資本増強策が固まった。今週金曜日に正式公表される。同国内の銀行が必要とされる追加引当額は300億ユーロにのぼる見通しだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/574c9640-99d1-11e1-8fce-00144feabdc0.html#axzz1uNiB7bPi

Fedの信認

もし失業率が高いままで、インフレ率が目標の2パーセントを超えるような事態になったら、Fedは金利を低いままで放置するのか?マーク・トーマ教授の問いかけ。 http://www.thefiscaltimes.com/Columns/2012/05/08/Will-Limiting-Inflation-Mean-Limiting-Gr…

ギリシャ、ユーロ離脱の可能性

今日は雨の予報。 総選挙で勝利したギリシャの左派Syrizaの攻撃が激しい。財政再建路線を厳しく非難している。救済策でいったん合意したものの、国際的な債権者との衝突は不可避の情勢だ。 そして、ECBのAsmussen委員(executive board member)が初めて、ギ…

ギリシャ再選挙

快晴。 欧州情勢が再びきな臭くなってきた。 スペインは国内銀行に数十億ユーロの公的資金を注入する。具体的には国内3位のBankia。従前は、国内銀行への追加資金の投入は必要ないという姿勢だったが、転換した。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/dfd702ee-…

欧州人の反乱

総選挙後のギリシャに対して財政再建策にこだわるよう、ドイツのメルケル首相がくぎを刺している。先の救済策の前提条件である財政再建が、与党の敗北で揺るぎ始めているからだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/fb8abe22-9845-11e1-8617-00144feabdc0.html…

英国のガス不足

日本の全原発が停止した。その影響が遠く英国にも及んでいるというお話。 LNG価格の高騰が英国の消費者にも影響しているという。LNG価格の高騰により、英国のLNG輸入量は3割も減少した。もともとEU向けのLNG輸送が日本向けに振り替えられたと…

オランド氏勝利

快晴。新聞休刊日。 フランス大統領選はオランド候補が勝利宣言。サルコジ大統領は、ユーロ危機における反現職気運の最新の犠牲者、という扱い。 左派にとっては、1988年まで大統領を務めたミッテラン大統領以来の勝利。オランド氏は早速、メルケル首相…

インドを思え

欧州危機を気に掛けるのではなく、インドを思え、と。世界経済にとってインド経済の失速の方が問題である、との指摘。 経済失速の主因は、分配の不公平だという。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2012/05/never-mind-europe-worry-about-…

オバマ始動

連休最終日。晴れ。今日はフランス大統領選とギリシャ総選挙がある。 オバマ大統領がオハイオとバージニア州で再選キャンペーンを開始した。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3e052040-96dd-11e1-847c-00144feabdc0.html#axzz1tFi7s8WO http://www.nytimes.c…

ドイツ、成功の代償

欧州でほぼ唯一、繁栄を謳歌しているかにみえるドイツだが、繁栄の陰に取り残された人たちもいる。日本と同様、経営陣や専門職などの「コア労働力」とみなされる人たちと、パート労働者や期間工など、必要に応じて使われる労働者との間で格差が生じている。…

コラテラル・ダメージ

ようやく晴れたが、風が強い。 昨夜の雇用統計発表に関するエラリアン氏の論評。11万5000人にとどまった新規雇用者数が、改めて米国経済の回復ぶりに疑念を投げかけた。長期失業者は510万人に達する。職に就いている米国民も、賃金上昇の恩恵を受け…

米雇用統計〜4月

米国の4月の雇用統計が発表された。非農業部門の新規雇用者数は、事前予想を下回る11・5万人にとどまった。失業率は8・1%に低下。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8b0853fa-95e6-11e1-9d9d-00144feab49a.html#axzz1tFi7s8WO 雇用統計に関する論評。…

“End This Depression Now!”

クルーグマン教授の最新刊のタイトル。 次期フランス大統領が有力視されるオランド候補も読んでいるという、話題の新著。 財政再建より成長を。そう唱え続けているクルーグマン教授のインタビュー。教授の試算では、1ユーロ財政支出を削減することによって…

フランス・テレビ討論

曇り。今晩は米国の雇用統計が発表される。 昨日のECB総裁会見詳報。ドラギ総裁は「growth compact」を求め、成長重視に政策の舵を切るべきだ、と述べている。政治指導者の間でEUの一層の統合への気運が高まっていないことに、いらだちを示した格好だ。 成長…

ECB〜政策金利据え置き

ECBが政策金利を据え置いた。 http://www.ecb.int/press/pr/date/2012/html/pr120503.en.html 記者会見が日本時間の午後10時半に終わった。週末のフランスやギリシャの選挙の影響、LTROの効果などについて、質問が出ている。高失業率対策として、通常とは…

ヨーロッパは何をすべきか

財政緊縮路線への疑念や不満が渦巻くヨーロッパ。では、何をすべきなのか。 一つの答えが、ドイツが自国で大規模な財政出動を行うこと。これに対し、財政出動すべきはむしろ欧州周縁国においてだ、という反論がある。 また、欧州全体で一つの財政当局がある…

Mr.Hollande

今日の注目点の一つは、ECBのドラギ総裁の記者会見。財政規律とともに、経済成長への目配りが重視され始めており、成長協定について総裁がどのような発言を行うのか、注目される。 メルケル首相と、次期フランス大統領への当選が有力視されるオランド候補…

見る前に跳べ

昨夜からの雨が降りやまない。 竹内健さんの「世界で勝負する仕事術」を読む。「見る前に跳べ」という言葉が身に染みる。 リスクについて、もっと大声で叫んで警告しておくべきだった…。イングランド銀行のマービン・キング総裁が初めて反省の弁を述べた。イ…

雇用統計プレビュー

今週金曜日発表の米国雇用統計に暗雲が漂い始めた。民間部門の雇用者数の増加幅は、2011年9月以降で最低の数字となった。ただ、このデータは不安定であることに注意が必要だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c9ee7858-944f-11e1-bb0d-00144feab49a.ht…

財政再建という幻想

アイルランドが財政再建を果たし、成長を回復させたことは幻想である、とクルーグマン教授が書いている。 http://krugman.blogs.nytimes.com/2012/04/30/austerity-fantasies/ 若年失業者はスペインでは50%、アイルランドは3割、米国は16・5%に達す…

バーナンキ対クルーグマン

まだ降り始めていないが、今日は雨模様。 メーデーに合わせ、劣勢が伝えられるフランスのサルコジ大統領が保守派の支持者集会をエッフェル塔近くで開いた。水曜日夜にはテレビ討論会が開かれ、その成否がサルコジ大統領の命運を握りそうだ。 http://www.ft.c…