英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツ、成功の代償

 欧州でほぼ唯一、繁栄を謳歌しているかにみえるドイツだが、繁栄の陰に取り残された人たちもいる。日本と同様、経営陣や専門職などの「コア労働力」とみなされる人たちと、パート労働者や期間工など、必要に応じて使われる労働者との間で格差が生じている。後者は、集団的な労使交渉合意の対象外になっている。
 英米がお手本と考えるほど、ドイツの成功は良いことばかりではない。経済の繁栄の果実はかつて、社会全体にいきわたっていたが、現在は格差が生じ、社会の階層は3層に分かれつつある。独シュピーゲル誌の興味深い論考だ。
http://www.spiegel.de/international/business/0,1518,830972,00.html