英字紙ウォッチング

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実質マイナス金利論争

 曇り。

 投資家の間で実質マイナス金利をめぐる論争が始まっている。長期的なインフレ見通しを踏まえ、アナリストが分析している。

 物価上昇を加味して債券投資家が実質的に得ることのできるリターンが崩壊し、世界の金融市場にさざ波を立てている。その結果、金からテクノロジー株までいくつかのアセット価格を高騰させている。

 Tipsとして知られる米国の10年ものインフレ連動債の利回りは、先週マイナス1%を下回る水準に沈んだ。これは歴史的な低水準で、投資家はコロナウイルスの拡大は世界で最大の米国経済のダメージが長期化するとみているということだ。そして、Fedによる需要刺激策はインフレ圧力をいずれ高めるということを意味している。

 この深くマイナスの領域に沈んだTipsは、投資家の資金が今後10年間、実質的に米国債市場に流れ込まなくなることを意味している。このマイナス金利という現象は日本やユーロ圏でおなじみの風景だった。しかし、この現象は米国でもついに現れ、金融市場は今やどこまでマイナス金利ということになった。

 インフレを加味すると、世界中のどこでも魅力的な金利は存在しない、という。

 実質金利が低迷することで、株価のこのところの好調ぶりが説明できるという解説も登場している。

 実質マイナス金利と同時に観測されているのは、金価格の歴史的な急騰だ。リスク性資産のヘッジとして、金が選好されている。今週、金価格は初めて1トロイオンス当たり2000ドルを超えた。

 今年、世界中の国債価格が上昇した。量的緩和中毒ともいえる症状がマーケットに生じているのだ。

 この現象は大規模な財政と金融政策の組み合わせによって生じている。これは金融危機当時の政策ミックスよりも強力だと受け止められている。

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