英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

消えるリセッション懸念

曇り。ようやく雨はあがった、寒い寒い。 金曜日の米国の株式市場は、上昇に転じた。ECBのアクションを再評価した結果だと解説されている。この上昇で、年初来の下落分をほぼ取り戻す格好になった。 上昇相場を主導したのはエネルギーや金融など、これまで売…

もっとも長い不況

デロング教授。未来のエコノミストたちは、この10年間起きている現象を「もっとも長い不況」と呼ぶだろう、と。冒頭、スティグリッツ教授が2010年に行った警告を引いて、説明している。当時スティグリッツ教授は、世界は「大きな不安」に陥る危険にさらさ…

ドラギへの失望

曇り。雨が時折混じる天気である。 事前の予想通り、ECBは緩和強化に踏み切った。すべての政策金利を引き下げ、毎月購入している資産も増額する。 木曜日に発表したのは、新たな刺激手段のパッケージだ。利下げと債券購入額の増額、そして、銀行に対する超低…

ECBプレビュー

曇り。 今日は注目のECB理事会。低迷するインフレ率とのバランスをどのようにとるのか、難問に直面している。 http://www.wsj.com/articles/ecb-faces-difficult-balancing-act-to-revive-eurozone-inflation-1457468835 FTより。今日の会合で10ベーシスポイ…

メルケルの賭け

メルケル首相がトルコとの間で難民政策をめぐって賭けに打って出た。政策を議論する場合、注意深く、かつ科学的な正確さを追い求める政治家として知られるメルケル首相だが、今回は柄にもないギャンブルに打って出た。 中東などから欧州へ押し寄せる難民を食…

戦う中国

曇り。今日も雨模様。 中国はマネー流出に対し、悪戦苦闘しているが、その結果、企業や投資家に悪影響をもたらしている。 http://www.wsj.com/articles/china-fighting-money-exodus-squeezes-business-1457475908 IMFは中国の輸出急減に警告を発している。…

米国のインフレ率

最近触れていなかった欧州・ギリシャの情勢について。欧州財務大臣らはギリシャとの間の交渉の障害を取り除くべく動き始めた。新たな経済改革案で合意することが狙いだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e5a49e2e-e49b-11e5-ac45-5c039e797d1c.html#axzz42A…

ユニバーサルバンクの終焉

曇り。霧が濃い。 引退報道が流れたテニス女子のシャラポワ選手。実は全豪オープンでドラッグテストに引っかかっていたことが判明した。残念なニュースである。 http://www.wsj.com/articles/maria-sharapova-failed-drug-test-at-australian-open-145738385…

マイナス金利政策のリスク

BISがマイナス金利政策のリスクを警告している。3月10日にはECBが理事会を開き、マイナス金利幅をより一層拡大し、マイナス0・4パーセントにすることが見込まれている。 しかし、日銀やECB以外の中央銀行からは、マイナス金利政策は短期的に為替を弱く誘導…

トランプ氏の勢い止まらず

久しぶりに朝から雨。 ナンシー・レーガンが94歳でなくなった。2004年にレーガン元大統領がなくなってから、もう10年以上が経つ。 http://www.wsj.com/articles/former-first-lady-nancy-reagan-dies-at-94-1457284559 クルーズ候補が2勝したとはいえ、共…

銀行のソブリンリスク

これも興味深い。 ドイツの経済賢人会議のエコノミストたちの提言である。 銀行が保有する国債のリスクを論じている。銀行と国債の強い結びつきを断ち切る手段を論じている。 ユーロ圏危機が起きたのは、銀行と国債の強い結びつきがあるからだ。これを断ち切…

リセッションに備えよ

次のリセッション到来に備え、計画を練るべきだと説く。 2008年に金融界がはじけたとき、FRBは世界を救うためにあらゆる手段を講じた。銀行を救い、外国銀行を救い、ノンバンクを救った。金利はゼロに下げ、政府の国債を購入し、モーゲージ債も買った。そし…

ルラ大統領拘束

ブラジルでは、ペトロブラス疑惑をめぐり、ルラ前大統領が警察に拘束されるなど、混迷が続いている。金曜日早朝に警察による家宅捜索が行われた。ペトロブラス疑惑は、国の政治の中枢にまで及んでいる。 カリスマ的人気を誇る前大統領の支持者と、反対派の市…

クルーズの巻き返し

曇り時々晴れ。 現地時間の土曜日も続く米国の大統領選挙である。カンザス州ではクルーズ候補が順調なスタートを切った。 WSJによるライブアップデイトによると、カンザスのほか、ケンタッキー、ルイジアナ、メインの各州で世論調査が行われている。一方、民…

オペリスク規制強化

グローバルな金融規制が一掃厳しくなる。 大手銀行のいくつかは、より多くの資本を積む必要が出てくる。というのも、リスク評価にあたって自分自身で評価することを規制当局が禁じたためだ。 金曜日にバーゼル委員会は、銀行は自身のモデルでオペレーショな…

トランプ唯一の障害

トランプ候補が、拷問に関しての態度を改めた。軍事関係者や法曹の専門家から批判を受けた結果だ。 金曜日に、トランプ氏は、米国軍に国際法を破るような命令は出さないと述べた。 これまで、テロリストの家族を拷問にかけたり殺したりすると述べていたが、…

中国全人代

曇り。久しぶりに一日中テニス三昧。 中国が2016年の経済成長の見通しを6・5から7パーセントのレンジに引き下げた。それだけ減速懸念が強いということだが、それでも引き下げ後の目標達成は難しいとみられている。痛みの伴う緊縮よりも、減速しつつあ…

難民新合意

EUはトルコと難民に関する話し合いで新たな合意を行おうとしている。シリア人以外でギリシャに到着した難民は、トルコに帰ってもらう。EUの難民政策がより厳しいものになる、新たな一歩だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/217ca17a-e128-11e5-8d9b-e88a2a8…

ブレキジット考

欧州メディアはブレキジットの話題で持ちきりである。 シティグループのエコノミストらの論考。EUにおける英国以外の国々にとって、ブレキジットのインプリケーションは何か。 6月に国民投票が行われる予定であるが、現在の世論調査では賛否が拮抗している…

ベンチャーブーム、終わりの始まり

今日も快晴。昨日も日中はポカポカと暖かかった。春近し、である。 さて、今日は雇用統計の発表である。 久しぶりのCR。ゴールドマンサックスの予想は19・5万人の増加。雇用関係の指標は良い数字、悪い数字がごちゃ混ぜになっている。失業保険の請求件数…

ダドリー講演

再来週のFOMCを前に、注目のダドリー講演。 製造業セクターは2月、上向きの数字が出ている。最新のISM指数だ。消費者支出やインフレの数字が強いことが背景にある。2月の自動車販売も堅調だ。 ドイツ銀行のスローク氏が論じているように、Fedが利上げをす…

ギリシャ危機

晴れ。良い天気である。 欧州の難民問題が厳しさを増している。3万人の難民がギリシャで立ち往生している。EUは中東や南アジアなどからの難民流入を抑えることに必死だ。 http://www.wsj.com/articles/new-migrant-crisis-flares-in-greece-1456956214 メル…

スーパーチューズデー

スーパーチューズデーの帰趨が見えてきた。トランプとヒラリー・クリントンがそれぞれリードを保った。 トランプ氏は南部州からニューイングランドまで予備選挙で勝利したが、テキサス州の上院議員、クルーズ氏がオクラホマやアラスカで勝利を収めた。共和党…

欧州停滞

クルーグマン教授が「欧州停滞」と題する記事を寄せている。 欧州はこれまで米国と競いあってきた。それぞれ巨大で、影響力を持ち、裕福で、洗練された社会が競いあい、長い間、欧州が勝利してきた。しかし、このところ、米国が勢いを増しているようにみえる…

NATOの警告

ブラックロックがブレキジットの危険性を警告している。株価だけでなく、為替やロンドンの不動産市場も影響を受けるという。 また、キャメロン首相は、もし離脱が決まれば、保守党内の掌握能力も失ってしまう危険性があるという。 http://www.ft.com/intl/cm…

トランプリード

今日も快晴。風もない。 昨日の米国株は大きく上昇。ダウは350ポイントも上げた。強めの経済指標が出たせいで、株価を押し上げた。 http://www.wsj.com/articles/global-stocks-edge-higher-after-modestly-upbeat-session-in-asia-1456823572 さて、スー…

正念場の難民危機

欧州の難民危機は正念場を迎えている、しかも急速に迎えているという。 ギリシャとマケドニア国境において、自暴自棄の場面がいくつも生じていることを背景に、EUの首脳たちは、月曜日に緊急の難民サミットを開く準備をしている。国境付近では難民の群集が催…

中国人民銀行の苦境

快晴。風はあるが、気持ちの良い天気である。 核軍縮合意後、初めてとなるイランの総選挙が行われた。政治的な視界は不良のままであるものの、改革派が得票を伸ばした。最初の結果をみると、保守はの強さも残っているが、若い有権者の影響力が増していること…