再来週のFOMCを前に、注目のダドリー講演。
製造業セクターは2月、上向きの数字が出ている。最新のISM指数だ。消費者支出やインフレの数字が強いことが背景にある。2月の自動車販売も堅調だ。
ドイツ銀行のスローク氏が論じているように、Fedが利上げをするのに十分な材料になっている。
つまり、ドル高のマイナス影響が弱まり、製造業の雇用がプラスに転じている。もしFedがデータ依存で金融政策を決めるというのであれば、再来週は利上げをすべきということになろう。
Duy教授自身は3月利上げはないとみており、金融市場もさらなる利上げは誤りであるとはっきりシグナルを送っている。Fedはこのメッセージを見落とすほど愚かではないだろう。
ダドリー講演も、この市場のメッセージを十分受け止めた内容だった。いやむしろ、Duy教授よりも踏み込んだ物言いをしている。最初はタカ派のふりをして小休止を提案するかと思っていたが、彼はまったく反対のハト派であったというわけだ。
http://economistsview.typepad.com/economistsview/2016/03/fed-watch-dudley-the-dove.html