英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ユニバーサルバンクの終焉

 曇り。霧が濃い。
 引退報道が流れたテニス女子のシャラポワ選手。実は全豪オープンでドラッグテストに引っかかっていたことが判明した。残念なニュースである。
 http://www.wsj.com/articles/maria-sharapova-failed-drug-test-at-australian-open-1457383855
 一時出馬が取りざたされたブルームバーグ氏。大統領選への出馬はあきらめたと表明した。この数ヶ月間、独立系候補として周囲は出馬を促したが、仮に出馬しても勝てないと判断したという。
 http://www.wsj.com/articles/michael-bloomberg-says-he-wont-run-for-president-1457389429
 原油価格がここへきてわずかながら反発している。減産合意への期待が織り込まれているようだ。ただ、アナリストに言わせると、米国の原油や製品の在庫は依然として潤沢であり、原油価格が本格的に反発する可能性は薄いという。
 月曜日の原油価格はニューヨークで5・5パーセント上昇し、37・9ドルで取引されている。昨年12月24日以来の水準だ。ブレントオイルも40ドルを超える水準で取引されている。
 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-lifted-by-supply-cut-hopes-1457345450
 アフリカ部門を売却したバークレイズを例に、グローバルに展開する大手銀行のビジネスモデルが終焉しつつあることを論じている。ユニバーサルバンクの衰退である。
 バークレイズは先週、アフリカ部門を売却すると発表した。前任の経営トップであったボブ・ダイヤモンドが就任して以降、バークレイズはどの部門を売るのか、ずっと取りざたされていた。
 ダイヤモンド氏はバークレイズキャピタルのトップに1996年に就いた。それ以来、アフリカの銀行ベンチャーのアトラス・マーラに始まり、2012年にバークレイズのトップを辞任するまで、グローバルな大手銀行の一角として戦うべく、アトラス・マーラのようなスペシャリティのあるビジネスを展開してきた。しかし、銀行界における新たな潮流は、より分野を絞り込み、小さくまとまったユニバーサルバンクが主流になっている。
 バークレイズの物語は痛ましい事例の一つだ。というのも、同社がユニバーサルバンクの分野に参入するのが遅すぎたからだ。25年間も取り組んできてグローバルでトップ5に入るという夢を達成したのは2008年のことだ。それは銀行危機が遅い、他社はリストラに走らざるを得なくなった時期のことだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9c269144-e211-11e5-9217-6ae3733a2cd1.html#axzz42AZ95ZYB