英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-01-01から1年間の記事一覧

ジャンク債市場波乱

曇り。 ジャンク債市場で売りが相次いでいる。原油価格、ガス価格の下落からエネルギー企業の債務に注目が集まり、ジャンク債市場に飛び火している。低格付け社債が売りに出されている。 http://www.wsj.com/articles/junk-bonds-resume-sharp-selloff-14501…

原油安ショック

原油価格が危機時の水準をつけている。不穏である。基本的には供給過剰がしばらく続くという見方が背景にある。 ブレント価格は36・33ドルをつけ、7年ぶりの低油価に沈んだ。7年前といえば、リーマンショック後の不況期だ。2008年12月につけた36…

サードポイントの乱

曇り。 アクティビスト投資家のサードポイントがダウケミカルのCEO更迭を求めている。デュポンとの合併は認めているが、その時期がよくないのだという。 ダウとサードポイントは長らく敵対関係にあった。 http://www.wsj.com/articles/third-point-calls-…

融解する中間層

米国の5人に1人は貧困層以下かそれに近い状態にあるという。中間層が融解しつつある、という警告。 新たな貧困層、あるいは貧困に近い層の多くは、金融危機の起きた2011年以降に新たに貧困層に加わったとみられる。FTとピュー・リサーチセンターの集…

ハイイールド売りの意味

雨。テニスを予定していたのに残念である。 今週のビッグイベントは何と言ってもFOMCである。もし利上げが実現すれば、実に9年ぶりとなる。 利上げによって債券や原油、ドル市場に地殻変動が起きる可能性がある。FOMCを数日後に控え、ハイイールド…

ダウとデュポン

晴れ。 ダウケミカルとデュポンが合併で合意した。背景にはアクティビストの要求があった。 http://www.wsj.com/articles/dow-dupont-deal-cements-activists-rise-1449882586

トランプ主義

職業の進化と題する興味深い論考。 国連は12月中旬に最新の人間開発報告を公表する。今年の報告書の焦点は、われわれの仕事が経済のグローバル化や新しいテクノロジーによってどのように変容を遂げたのか、ということだ。 https://www.project-syndicate.org…

遊離するトランプ

朝は大雨。 デュポンとダウケミカルの経営統合は農業産業に光をあてることになるのだろうか。 http://www.wsj.com/articles/dupont-and-dow-talks-put-spotlight-on-agricultural-industry-1449794667 WSJとNBCの世論調査によると、トランプ候補の提案…

軽減税率考

大詰めを迎えている消費税の軽減税率に関するジャパンタイムズの記事。 軽減税率は低所得者にとってむしろ害になるというエコノミストの指摘を紹介している。国民に人気のない消費税を円滑に導入するため、「sweetener」として軽減税率の導入が検討されてい…

ケミカルジャイアント

晴れ。忙しい日々が過ぎていく。PCが重い上、メーラーが使えなったり調子が悪い。 ダウケミカルとデュポンという化学メーカーの巨人同士が合併を検討しているという。合併すれば、企業価値(時価総額)で1200億ドルの巨大メーカーが誕生する。デュポン…

中央銀行それぞれの道

モルガン・スタンレーが1200人の人員削減に踏み切る。フィクスト・インカム部門の人員を削減する。債券トレーディング部門が金融危機以降で最悪の四半期決算になったからだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/26e503f8-9dcd-11e5-b45d-4812f209f861.html…

沈むブレント原油

晴れ。良い天気である。 米国がイランとの間で制裁解除に向けた協議を進めている。イランの濃縮ウランをカザフスタンに送る計画だ。 イランのロウハニ政権はできるだけ早い制裁解除を求めている。来年2月には選挙が予定されており、経済回復を求めているか…

ヒラリーとウォールストリート

ヒラリー・クリントンのウォールストリート制御策。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/12/hillary-clinton-how-id-rein-in-wall-street.html

苦境エネルギーセクター

曇り空。今日はずいぶん寒い。 トランプ候補がまたも過激な発言で耳目を引いている。米国に入国するイスラム教徒を制限すべきだという。アイオワ州の世論調査でトランプ候補がクルーズ候補に劣後しているとの結果が出た後の発言だ。 「憎しみは理解を上回る…

中央銀行の選択肢

サマーズより。 中央銀行家は、彼らが思うほど多くの手段を持ち合わせていないと説く。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/12/central-bankers-do-not-have-as-many-tools-as-they-think.html

ル・ペンの勝利

晴れ。 フランスの地方選挙が行われ、ル・ペン党首率いる国民戦線が歴史的な勝利をおさめた。事態は悪いほうへ、悪いほうへ、そして、政治がどんどん劣化していく。 得票率は30パーセントを超えている。伝統的な既存政党に大きな打撃を与えた。 11月13日に起…

2015年のベスト本

エコノミスト誌による、今年のベスト本。 北朝鮮やデトロイト、長崎などに関する本が上位にあがった。 興味深い本がいくつかある。 一つは「孤独なボウリング」などで知られるロバート・パットナム。新著は「われわれの子どもたち」とでも訳すのだろうか。現…

怒れるポピュリズム

共和党の大統領選候補者に、ドナルド・トランプ氏が就きかねないことについて、多くの共和党員が恐れている。 トランプ氏はその発言に対する批判を受けて、マンハッタンにあるトランプタワーに100人のアフリカ系牧師を招く計画を立てている。そして、記者…

イラクとトルコ

今日も晴れ。 このところ、WSJなどの電子版トップは経済より中東・政治情勢ものが飾るようになった。 カリフォルニアの銃撃事件はISISと関連しているのだという。驚愕の事実とは、こういうことを言うのだろうか。 http://www.wsj.com/articles/islamic-state…

12月利上げ

11月の雇用統計は21・1万人の増加幅だった。失業率は5パーセントのまま。Fedの12月利上げはほぼ規定路線となっただろう。 民間ストラテジストの分析では、米国経済は完全雇用水準に非常に近い状態にある、という。 9月と11月の雇用統計結果が上方…

移民とオバマケア

快晴。風もなく、穏やかな朝。 株価はECBに反応したかと思えば、今度は雇用統計を好感した。動きの激しい一週間だった。 ただ、雇用統計がよく、利上げが確定的になったことに、株式市場が好感するのは良いサインである。12月利上げの障害はなくなったと…

期待はずれのECB

晴れだが、風が強い。 米国の株価は大きく下げた。ECBの緩和策が期待はずれだったためだ。 http://www.wsj.com/articles/global-stocks-little-changed-ahead-of-ecb-1449135390 ドラギ総裁は記者会見で、「これらの手段がフルに評価されるのには時間がかか…

カリフォルニア銃撃事件

曇り。午後は晴れの予報である。 米国のカリフォルニアでまたもや銃乱射事件が起きた。3人の容疑者は依然逃走中だと報じられている。 死者は少なくとも14人にのぼる。テロリストなのかどうか、動機もよくわかっていない。 http://www.wsj.com/articles/acti…

ECBの去就

曇り。今日は天気が崩れる予報。 米国の自動車販売。11月は2001年以来の高水準だった。ブラックフライデーの買い物需要と経済の拡大が後押しした。 中でもフィアット・クライスラーが3パーセントの伸び。日系メーカーはトヨタ、日産が3パーセント台の伸び…

わずかな世界経済回復

Gavyn daviesより。 http://blogs.ft.com/gavyndavies/2015/11/30/global-growth-bounces-back-a-bit/

西側版ウラジミール・プーチン

晴れ。パソコンの調子がおかしい。 中国の人民元がIMFのSDRの構成通貨に選ばれた。ただ、中国当局は喜んでばかりもいられない。数々の通貨、経済改革を実行していく必要がある。多くのチャイナウォッチャーは、今回の決定が中国により一層の改革を促すための…

ISの新拠点リビア

曇り。崩れると聞いていた今日の天気は持ちそうだ。 欧州連合はトルコと難民問題で合意に達した。ギリシャとトルコの間の国境付近におけるパトロールを強化する。トルコ経由で欧州に入国する難民の数は制限されることになる。その代わりにEUはトルコに対し、…

低所得国のワナ

クルーグマン教授のニューヨークタイムズのコラム。教授は来週、経済モデルの変貌について講演を行う予定だ。金融危機後にマクロ経済学の理解がどのように変わる、また変わらなかったのか、教授なりの理解をプレゼンテーションするのだという。 ゼロ金利制約…

イランの新石油開発スキーム

今日も晴れ。 WSJやFTのような経済専門紙であっても、最近政治ニュースが増えているような気がする。経済問題が後景に退き、紛争や戦争が大きな問題になっている証拠だろう。 ロシアによるトルコ制裁について。プーチン大統領が最終承認した。トルコからの一…

危機後の成長率格差

ゴールドマン・サックスのエコノミスト2人による危機後の欧州諸国の成長格差についての論文だ。 危機後、欧州圏は雇用と労働時間がともに減少した。しかし、成長率が減退したことで、欧州諸国の重要な違いが見えにくくなっている。実質GDPの成長率と投入要…