英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

怒れるポピュリズム

 共和党の大統領選候補者に、ドナルド・トランプ氏が就きかねないことについて、多くの共和党員が恐れている。
 トランプ氏はその発言に対する批判を受けて、マンハッタンにあるトランプタワーに100人のアフリカ系牧師を招く計画を立てている。そして、記者会見もする予定だが、何人かの牧師は欠席を表明している。彼の宣伝するイベントは過剰な宣伝であるとみられる。
 しかし、都合の悪いことは忘れてしまう彼の言動は意気軒昂だ。
 いつの間にかサーカスの前座のようなキャンペーンが、メインイベントに転じている。彼が大統領になるかもしれないのだ。
 6月に立候補を表明して以降、彼はトップを走ってきた。彼の支持者は彼の税金や外交政策に関する政策を支持するだけでなく、米国の南部に壁を設けることや不法滞在の移民を追放することに支持を与えてきたのだ。
 彼の言説は間違っているのにもかかわらず、彼の支持率はトップを維持し続けてきた。第二位のテッド・クルーズ候補に20パーセントポイントも差をつけている。
 こうした事態に、共和党の指導層は懸念を示し始めている。もし、トランプ候補が共和党の大統領候補になれば、共和党への反動がおきかねないためだ。議会の議席にも影響するかもしれない。彼のヒスパニックに対する発言が、共和党のレピュテーション自体に影響しかねないのだ。
 トランプ氏への支持を支えているのが、行かれるポピュリズムとでも言うべきものだ。トランプ氏が彼の敵をたたけばたたくほど、民衆は喝采を送る。彼が自分の冨を自慢すればするほど、多くの人々は、彼がワシントンや富裕層たちによって停滞している米国が復活するのではないかと期待を寄せる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/411795cc-9a69-11e5-987b-d6cdef1b205c.html#axzz3tWduhgXc
 ドラギ総裁がニューヨークで講演した。先週の緩和策について、市場から不十分だとの声があがっていることに対し、「ECBに限界はない」と反論した。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/bc4f11ea-9ab2-11e5-a5c1-ca5db4add713.html#axzz3tWduhgXc