英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

西側版ウラジミール・プーチン

 晴れ。パソコンの調子がおかしい。 
 中国の人民元IMFのSDRの構成通貨に選ばれた。ただ、中国当局は喜んでばかりもいられない。数々の通貨、経済改革を実行していく必要がある。多くのチャイナウォッチャーは、今回の決定が中国により一層の改革を促すための政治的なものだと指摘している。
 今回の決定が発効するのは、来年後半になる。しかし、人民元に対する国際的な需要は増えることになろう。
 http://www.wsj.com/articles/imf-lifts-chinese-yuan-to-elite-lending-reserve-currency-status-1448903067
 フランスのル・ペンとトランプ候補の共通点。二人とも社会の脅威であるとあざけるだけでよいのだろうか。彼らのような政治的な極端主義者たちは、西側諸国のリベラルデモクラシーを脅かそうとしている。
 この記事は2017年の悪夢の描写から始まる。トランプ大統領、ル・ペン大統領、そしてプーチン大統領がそろい踏みする夢だ。たいていの悪夢と同様、この悪夢もおそらく実現しないだろう。
 だが、トランプ候補やル・ペン候補がそれぞれの国の大統領選で一定の支持を集めている点は、リベラルデモクラシーにとって脅威となる。有権者は往々にして力強い、ナショナリスティックな指導者に惹かれるものだ。つまり、西側版プーチンだといってよい。
 最近のワシントンでは、トランプ候補が大統領本選どころか、共和党の候補者選びでも勝てないとみる分析が多い。しかし、それは独りよがりな分析だ。最新の世論調査では、トランプ候補とクリントン候補が戦った場合、トランプ候補のほうが5ポイントほど支持が高い。
 トランプ候補の最近の発言はあまりにも人種差別主義なものがある。まるでル・ペン候補が穏当にみえるほどだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e7b61eae-974d-11e5-9228-87e603d47bdc.html#axzz3smRGxXnV