英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

原油安ショック

 原油価格が危機時の水準をつけている。不穏である。基本的には供給過剰がしばらく続くという見方が背景にある。 
 ブレント価格は36・33ドルをつけ、7年ぶりの低油価に沈んだ。7年前といえば、リーマンショック後の不況期だ。2008年12月につけた36・2ドルに近づいている。もしこの水準を割れば、次の目安は2004年半ばにつけた低価格に接近することになる。
 原油価格下落のきっかけとなったのは、今月初めのOPEC総会だ。加盟国内の協議が整わず、生産調整ができないとの見方が広まった。さらに、制裁解除を受け、イランが国際石油市場に本格的に復帰するとの見方が供給過剰に追い討ちをかけている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/01c7f874-a259-11e5-bc70-7ff6d4fd203a.html#axzz3uIrjeg16
 世界の主要国でインフレ率が上昇しないミステリー。今週、9年ぶりの利上げを前に、改めてインフレ率に関するミステリーに注目が集まっている。
 雇用はオントラックだが、インフレ率は予想したような振る舞いをみせていない。しかも、それがなぜだか分からない。
 http://www.wsj.com/articles/the-mystery-of-missing-inflation-weighs-on-fed-rate-move-1450056838