晴れ。
米国の雇用統計について。4月の新規雇用者数の増加幅は22・3万人、失業率は5・4%に低下した。3月と異なり、雇用の順調な回復ぶりが確認された。少し安心感が広がった。
同時に3月の数字が下方修正され、8・5万人の増加だとされた。これは過去3年間でもっとも低い水準だ。
ただ、賃金の上昇ペースはのろのろしている。また、数百人のいわゆるプライムエイジの米国人がいまだに職を探している。
あるエコノミストが表現する「これは長い道のりだ」という言葉は、危機後の米国経済を見事に表現している。
http://www.wsj.com/articles/u-s-adds-223-000-jobs-in-april-jobless-rate-falls-to-5-4-1431088291
Hilsenrath記者。雇用の数字は信認を回復したが、Fedが利上げを急ぐ理由とはならなかった。Fed幹部としては、経済が2・3から2・7パーセントで成長するペースを確認する材料がほしい。
http://blogs.wsj.com/economics/2015/05/08/hilsenraths-take-april-job-numbers-restore-confidence-but-dont-give-fed-reason-to-hurry/
最近の原油価格と債券の動きは、欧州のデフレ恐怖症からの脱却のシグナルなのだろうか。
原油安と債券利回りの低下。この2つの動きが今週大きく変化した。とくにドイツ国債の動きは鈍く、安定していたのに、欧州中央銀行によるQEが債券利回りの持つ意味を大きく変えた。もしかすると、将来のインフレ率に関する市場の期待は大きく変わりつつあるのかもしれない。
「デフレトレード」の存在を指摘する声もあがる。それはつまり、長期の利回りが崩壊し、一種のリフレストーリーが生じつつある。債券に投資していた資金が逃避しつつあるのだ。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ccf924c8-f570-11e4-8c83-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3ZhE23Ukx