英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ブレキジットの可能性

 英国の総選挙で保守党が勝利した。EU側は英国新政権に対し、EUメンバーとしての国民投票のタイムテーブルを求める考えだ。いわゆる「ブレキジット」、英国のEU離脱の可否について、EUは改めて真剣に向き合わざるを得なくなった。
 EU首脳の本音としては、まさかここまで保守党が勝利するとは思わなかったというところだろう。保守党が過半数を獲得したことで、ユーロ懐疑派の本能をチェックする連立パートナーの可能性もなくなった。
 あるEUの外交官は、「キャメロン首相はおそらく無敵感を感じているだろう」と推測する。
 キャメロン首相はこれまで、国民投票は2017年末までに開催すると述べていた。しかし、キャメロン首相と話した複数の高官によると、2016年中の国民投票の可能性が非常に高いという。
 EU側からすると、長いこと英国のはっきりしない態度にフラストレーションがたまっている。英国自身、EUにどう対応するのは分かっていないように見える。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/ad2cc7a2-f599-11e4-bc6d-00144feab7de.html#axzz3ZhE23Ukx