経済系ブロゴスフィアでは、共和党副大統領候補のライアン氏のネタで盛り上がっている。
これは氏の金融政策にについて論評したものだ。2010年の夏、ライアン氏はエズラ・クライン氏に対して、経済が苦境に陥っていても、Fedは政策金利を引き上げるべきだ、と述べた。Fedはインフレと戦うためにどんなことでもするべきだ、という信念で一貫しているようだ。
そして、財政政策による景気刺激策は容認しない。ライアン氏はさらに、Fedのdual mandateのうち、雇用最大化は不要だと考えているようだ。そして、景気が悪化したらどう対応するのか。基本的に何もしない、というのが処方箋になる。
調整期間のコストは無視して、市場による自律的な回復機能を最大限重視する考え方で、決して目新しいアイデアではない。突き詰めると、経済政策は一切不要で、すべて市場の作用に任せるべきだ、という発想なのだろう。この論評では「He's a policy idiot. Don't let this guy anywhere near the policy levers.」と手厳しく批判されている。
http://economistsview.typepad.com/economistsview/2012/08/paul-ryans-nutty-views-on-monetary-policy.html