英字紙ウォッチング

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重力に逆らう日本国債

 バブル状態が続く日本国債に対する下記の論考も興味深い。
 星岳雄、伊藤隆敏両先生による最新の論文が出た。日本の公的債務残高が持続可能ではないのに、なぜか日本国債金利は低位で安定したままだ。「どのくらい日本国債の価格は高いままとどまっていられるのだろうか」と問いかけている。 
 一つの答えとして、民間部門の金融資産残高を公的債務残高が超えたとき、日本国債金利は急上昇を始めることを示している。そして、大胆な財政再建策がとられなければ、今後10年以内にその天井に到達することが予測されている。
 大規模な増税があれば、日本の公的債務残高はシーリング以下にとどめることが可能だというが、そういうドラスティックな財政再建策への期待が消失すれば、金利急上昇がありうるという。
 http://www.econbrowser.com/archives/2012/08/how_long_can_ja.html
 http://www.nber.org/papers/w18287