暑い。ロンドンオリンピックも中盤戦だ。昨夜の錦織選手のゲームは残念だった。
注目のECB理事会。即効策が打ち出されることはなかった。ドラギ総裁はECBのアクションの前に既存の救済ファンドを活用するよう求めた。FT紙は「Draghi kills hope of instant action」と厳しい評価を加えている。
ただ、欧州国債のリスクプレミアムを沈静化させるために、国債を購入する何らかのプランを考案するとも述べている。
スペインやイタリア国債金利は上昇。株価は下げた。
ドラギ総裁の発言の背景には、昨年の反省がある。2120億ユーロの国債を購入しても、危機を止めることはできなかった。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c07cf4d2-dc86-11e1-bbdc-00144feab49a.html#axzz22RRrUCce
金融政策ウォッチャーのTim Duy氏も、ECBの今週の政策コミュニケーションの失敗は叙事詩に近い、と手厳しい。ドラギ総裁はいったん「the ECB was prepared to do whatever it takes to save the Euro」と言ったのに、昨日の会見では市場の期待をはぐらかすような発言に終始した。何ら新政策は打ち出されず、あいまいな約束にとどまった。
欧州周縁国国債のリスクプレミアム解消には、ECBによる国債買い取りではなく、一層の財政再建や経済の構造改革が必要であるとの圧力が強まりそうだ。
http://economistsview.typepad.com/timduy/2012/08/second-policy-failure-of-the-week.html