雨。
Fedのバー副議長が議会証言した。2月の中旬に、カリフォルニアの銀行のトラブルについてブリーフィングを受けていたという。SVBの経営破綻に関する議会公聴会での発言だ。銀行監督を担当するバー氏はSVBのビジネスモデルが集中モデルだと批判した。
将来、同様の事故が起きることを回避するために、銀行監督のルールを厳しくすることを提案した。もし必要であれば、金融規制当局は介入の準備があるとも述べた。
SVB破綻についてFedはレビューを公表する用意をしており、5月1日に発表される。しかし、ここ数年、SVBは多くの決定的なエラーを冒していたと述べた。
コロナとテックセクターのブームに乗り、SVBの預金は大きく成長していた。そして、この預金を長期債に投資していた。しかし、こうした証券がはらむ金利リスクを効果的にマネージできていなかった。
同時に、SVBはその負債のリスクをマネージできていなかった。テックセクターやベンチャーキャピタルの預金から主に成り立っていた。これらは集中リスクがあり、かつボラティリティが高いものだった。
FedはすでにSVBの脆弱性に素早く対応できていなかったとして批判にさらされている。
https://www.ft.com/content/d60bd40a-ee57-4675-afd0-0d55e59f6bab
中央銀行はバランスのとれた行動を求められている。トレードオフへ直面しているのだ。金融の不安定か、それとも高いインフレ率か。
中央銀行の仕事は銀行を安定的に保ち、インフレを低く抑えることだ。今日、中央銀行はこの両方の前線で戦いを強いられている。しつこい高インフレに対応するため、3月22日の会合でFedは0.25%ポイントの利上げを決めた。
Fedが動いたのは、3つの中規模の銀行が破綻し、クレディスイスが追い込まれてから数日後のことだった。クレディスイスはショットガンのようにライバルであるUBSと結婚させられた。
こうしたトラブルを振り返ると、中央銀行の2つのゴールはますます矛盾に満ちたものであるかのようにみえる。
https://www.economist.com/leaders/2023/03/22/central-banks-face-an-excruciating-trade-off