急膨張するMMF - 英字紙ウォッチング

　曇り。

　イスラエルでは抗議活動が激しくなっている。ネタニヤフ首相が防衛大臣を首にした後、抗議活動が激化している。

　日曜の夜にかけ、イスラエル全土で抗議活動が燃え上がっている。ネタニヤフ首相が司法制度改革の中止を求めたギャラント防衛大臣を首にした。国家安全保障上の危機であるとの認識からだ。

　イスラエルの司法機能を弱めるような提案は、大きな反対運動を生み、政治的危機にまでエスカレートしている。投資家を不安にさせ、同盟国に警告を発し、そして過去10年間でもっとも大きな抗議活動の波となって押し寄せている。

　ギャラント防衛相の辞任の後、デモ活動が発生した。数千人の市民がテルアビブの主要道路を封鎖した。エルサレムのネタニヤフ首相の住居近くでは警官隊との衝突も起きた。イスラエルメディアによると、150カ所以上で抗議活動が発生しているという。

　こうした怒りは連立相手にもさまざまな反応を呼び起こした。ネタニヤフ政権の中で、その司法改革の中止を求めるもっとも高い地位の大臣がギャラント氏だった。こうした分極化は軍事的にもまずいとの警告だ。

　MMF市場。投資家が銀行から預金を引き出し、MMFに流れ込んでいる。2860億ドル以上、市場が膨らんでいる。

　ゴールドマンサックスやＪＰモルガン、フィデリティなどは勝者である。過去2週間、MMF市場に資金が流れ込んでいるからだ。2つの米銀破綻とクレディスイス救済劇により、何が安全か投資家の関心が高まっているからだ。

　3月に入り、およそ2860億ドルの資金がMMF市場に流れ込んだ。コロナ後としては最大だ。ゴールドマンの運営するMMFには520億ドルが流れ込んだ。13％増である。

　MMFは典型的には非常にリスクの低く、売り買いの容易な資産を保有している。短期の米国債などだ。金利上昇に伴い、このMMFの利回りも上昇した。