英字紙ウォッチング

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ファーストリパブリック銀行の受け皿探し

 雨。

 米国の金融規制当局がファーストリパブリック銀行の受け皿として、JPモルガンがPNCを対象に候補を探している。FDICはカリフォルニアに拠点を置く同行の救済をめぐり、どれくらいのコストがかかるのか把握しようとしている。

 買い手候補としては、それ以外にノンバンクの投資企業も含まれている。ただし、同行の経営を安定させるにはFDICによる買収が必要になりそうだ。

 ファーストリパブリック銀行の株価は今年に入り、97%も喪失した。不動産関連融資の評価損が大きく、3月10日にSVBが破綻して以降、大規模な預金流出が続いていた。水曜日に入り、FDICは10数行に対し、ファーストリパブリックに預金や資産を預けるつもりがあるかどうか、聞き取りを始めている。そして、FDICとしてどこまで損失を吸収できるのかを試算している。

 金曜日になり、JPモルガンやPNCなどに対し、より詳細な情報を提供した。仮に買い手となれば、FDICの保険ファンドから支援もいくらかは得られるという好条件である。

 買い手候補のうち、JPmオルガンは応札の準備を進めている模様だ。しかし、それ以外にどのくらいの数の銀行が応札するのかはわかっていない。

 https://www.ft.com/content/ee1eb0c2-4c4d-47b5-9e55-1cfdbad1d51b

 投資家は、縮小しつつあるテック株のプールに賭けている。S&P500は今年に入り、8%上昇した。しかし、上昇幅の大半はわずか7銘柄によってもたらされている。

 わずかな数のテック企業が米国株式市場の上昇を演出している。Appleマイクロソフトであり、1.1兆ドル相当の時価総額はこうした一握りの企業に左右されている。

 こうした傾向はますます拡大しており、この1週間は力強いテック株の上昇と、それ以外の弱含みの株式とに大きく分かれた。

 https://www.ft.com/content/a278dac8-39d1-4985-8a3b-5a50077dacb6