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FOMC、金利据え置き

 晴れ。

 FOMCが開かれた。金利は据え置き、2020年も金融政策の現状維持が続きそうだ。

 政策金利は1.5~1.75%のレンジで据え置かれた。そして、委員の反対意見なく、2020年もこれ以上の政策金利変更の計画はないことを示唆した。

 政策金利の今後のパスについては、今後3年間はより緩和的な政策に向かうとの見通しを示した。9月の会合でFedが示した見通しによると、メディアンの政策金利は2022年の政策金利は2.4%だった。今回、それは2.1%に引き下げられた。

 今後3年間で失業率がさらに低下することを見通しており、労働市場の見通しについてはよい強い自信を示している。そして、長期の失業率は4.1%に引き下げた。

 声明文の中で委員会は、現在の金融政策の姿勢は適切であるとした。見通しに不確実性があるとの文言は削除した。

 政策金利を動かさないことは、事前のマーケットで織り込み済みだった。しかし、政策金利を据え置きつつ、労働市場の改善により一層の自信を見せるという転換は、Fedが伝統的にあるインフレ懸念を後退させていることを示している。今回は反対票が出なかったことも、そのことを象徴している。

 声明文の公表後、米国株は上昇した。米国債金利は10年ものが低下し、1.8%をつけた。

 Fedは2019年に3回の利下げを行った。これは貿易に関する不確実性について保険をかけた政策であると表現された。9月の会合で、7人の委員が2020年の金利が2パーセントを上回るとした。しかし、今回の会合で2パーセント超えを示唆した委員はゼロだった。

 さらに自然利子率について、今後は低下傾向にあると考える委員も増え始めている。

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