晴れ。蝉の声が響く。
Fedは失業率が低下していく中で、ゴルディロックス経済への道を模索している。Fedのエコノミストらは、都市部におけるデータをもとに、インフレのカギを探している。
大半のFed幹部らは、おおまかに来年に向けた金利の道筋で合意している。すなわち、成長を加速も減速もさせない借り入れコストの水準まで、徐々に金利を引き上げる道筋だ。
しかし、大きな問題は、この中立水準というレベルに達した後に何をするかだ。答えは大きく、失業率の低下とともにインフレ率がどうなるか次第である。そして、研究力をこうした道筋がないかに費やしている。
研究によると、失業率があともう少し下がれば、物価はより早く上昇する可能性があることを示唆している。そして、失業率が大きく下がれば、インフレ率が懸念すべき問題になりうる。
今週水曜日に終わるFOMCにおいて、Fedは政策金利を変更しない見込みが高い。そして、9月の次回会合まで動きを待つ可能性がある。今年Fedはすでに2回利上げを行っている。そして、今年はあとさらに2回の利上げを計画している。
シカゴ連銀のエバンズ総裁は最近のインタビューにおいて、経済はあまりに力父祖委ので、企業や消費者はより高い中立金利に耐えられる可能性が高い、と述べている。
Fedは経済が急速に過熱することを防ぐため、金利を引き上げたく思っている。しかし、健康な成長が未熟なうちに引き締めることも避けたい。今のところ、彼らの目論見は成功しているようだ。ここ10年は物価の安定と雇用の最大化という2つの目標に近づく運営をしている。
パウウェル議長は2つのありうべき経済の方向の兆候を注意深く見守っている。一つのシナリオは、失業率が非常に低い水準まで低下し、インフレ率が加速して上昇することだ。その場合、より前向きな利上げが必要になる。
もう一つの可能性は低失業率が続くのに、インフレ率が安定して推移することだ。Fedの研究はこの両方の可能性を研究している。
一つの研究は、米国の都市部を調べ、失業率が非常に低い場合、インフレ率がどうなるかを研究したものだ。すなわち、ここ数十年、フィリップスカーブの関係が非常に弱まっているが、失業率が3・75%を下回ると、インフレ率が急速に加速するのだという。この研究にかかわったリサーチャーの一人は、いまそのポイントにきている、と指摘している。
https://www.wsj.com/articles/fed-looks-for-goldilocks-path-as-jobless-rate-drops-1532869201?mod=hp_lead_pos3