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米国経済冷却でFedは一息

 晴れ。

 米国経済は過熱から落ち着きつつあり、Fedに対し、金利上昇ペースを一服させる余地を与えている。雇用および物価に関する最新の経済指標が出た。エコノミストは、Fedの物価抑制の取り組みが効果をあげていると評価している。

 米国経済は冷却されつつあるという経済指標が出ている。Fedからすれば、金利を据え置く余裕が出ていると言える。ただし、昨年後半から続く歴史的な利上げキャンペーンを再開する可能性はまだ開かれている。

 金曜日の雇用統計は、米国経済が冷却されつつあることを示す結果となった。8月の失業率は上昇し、新規雇用者数は18.7万人増だった。

 今月は3週間後にFOMCが開かれる。9月会合においては現在5.25~5.5%にあるFFレートを据え置くとみられている。あるストラテジストは、Fedはこれ以上アグレッシブになる必要がない、という。現状は、引き締めぎみの金利を機能させるため、現状を継続する時期である、という。

 バイデン大統領は金曜日、現在の米国は歴史上、もっとも力強い雇用創出の時期の1つにあたる、と述べた。そして、大規模な雇用創出なしにインフレを抑え込む兆候として今回の雇用統計がある、と称賛した。

 求人は2年ぶりの低水準に落ち込んだ。一方、離職も少なかった。

 木曜日に公表されたインフレ統計によると、消費はこの夏活発だった一方、物価の上昇は減速している。それと相まって、エコノミストや投資家は、中央銀行としては待つ余裕が出てきている、と指摘する。9月の時点でこれ以上引き締めに走る理由がない、というのだ。

 https://www.ft.com/content/e8cceac7-8848-4624-be75-27d02fa5d8a4

 8月の雇用統計。失業率は3.8%と、わずかに上昇した。米国経済が冷却し続けている新たなサインである。リセッションなしに物価をコントロールできる、新たなゴルディロックスのシナリオを投資家はほめたたえている。

 8月の新規雇用者数は18.7万人の増だった。20万人以下の増加は3か月連続となる。

 https://www.ft.com/content/bff568ec-bf65-4061-9514-b911d169ddff