英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

FOMC

 雨。また大型の台風が接近中である。

 9月のFOMCが開かれ、事前予想通りに利上げを決めた。今年もう一回の利上げが予想されている。2019年も同様に力強い経済が安定して推移していくと見通している。

 9月の利上げは全員一致で決められた。2%から2・25%の間に引き上げられる。大半の委員は今年あともう一回の利上げを見込んでいる。この利上げはトランプ大統領からの叱責を招きそうだが、今年3回目となった。2015年後半に利上げを開始してから8回連続となる。

 また、過去十年間において、インフレ率をFF金利が上回るのは初めてとなる。コアインフレ率は7月に2%だった。

 パウウェル議長は記者会見において、正常な金利へのゆっくりとした回帰は、力強い経済を維持することに役立つ、と述べた。

 トランプ大統領の反応は微妙である。水曜日の記者会見で、利上げはハッピーでない、と述べたが、金利収入に頼って生活している米国人の助けになるので、高い金利は必ずしも悪いことではない、と述べた。

 利上げに対し、株価は下げた。10年国債金利は3・059%に低下した。

 金利の引き上げによって、徐々に米国経済に影響が出ている。不動産ローンの金利は上昇し、住宅価格の上昇ペースは鈍っている。

 最大の問題は、Fedが経済過熱を避けて維持するために、どの程度高くまで金利を上げるのが適当だと考えているかだ。Fedは2%のインフレ率を目標にしている。

 この日公表された長期見通し、いわゆるSEPでは、失業率は4%を下回り続けるとの見通しが示される一方、インフレ率は2%から大きく超えることはない、とされた。

 https://www.wsj.com/articles/fed-raises-interest-rates-signals-one-more-increase-this-year-1537984955?mod=hp_lead_pos3