英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イエレンへの反旗

 今日は曇り。
 JPモルガン・チェースの第3四半期決算が発表された。減収増益だった。マーケットの変動が大きく、その際には大きなトレーディング利益が得られることが多いが、JPモルガンはその波に乗れなかった。ただ、税制上の利益押し上げ効果があり、最終利益は22パーセントの増益だった。
 http://www.wsj.com/articles/j-p-morgans-revenue-slides-1444767554
 Fed内部から、イエレン議長の利上げ構想に異を唱える動きが公然化してきた。この記事ではタルーロ理事にフォーカスしている。理事はCNBCのインタビューに答え、現時点では年内の利上げは適切ではない、と述べた上で、世界的なディスインフレ圧力がかかっている中で、米国は利上げのモメンタムを有していない、と述べた。そして、利上げの前に、インフレ率が上昇しているという明確な証拠が必要だ、と述べた。
 イエレン議長の年内利上げ路線に対し、異議を唱えたのはブレイナード理事に続いて2人目である。ブレイナード理事は、フィリップスカーブにおける失業率とインフレ率の関係に、過度に依存して判断しないほうが良いと述べている。
 http://www.wsj.com/articles/feds-tarullo-doesnt-favor-raising-interest-rates-in-2015-1444762775