Fedのブレイナード理事の講演。
ブレイナード理事は木曜日に講演し、米国経済がニューノーマルとなっている中、インフレ目標をわずかにオーバーシュートさせることを中央銀行は許容することができる、と述べた。金利を低く保つことで期待を強化することが狙いだ。
労働市場の需給がひっ迫しているのに、物価はあまり反応しなくなっている。そして、トレンドインフレ率はFedが掲げる2%の目標を幾分下回っているように見える。
この、目標をわずかに上回る物価目標を掲げることは、数年続くとみている。
Fedは2018年に4回利上げをした後、利上げを休止している。今月初め、パウウェル議長は、中央銀行の目標金利をどちらの方向にも動かす場合は考えにくい、と述べた。Fedの予想では、今年FF金利の引き上げはない。投資家は利上げを織り込んでいる。
ブレイナード理事は利下げの可能性について言及しなかったが、長期の中立金利は歴史的にみて、低めで推移しているように見えると述べた。
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