英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ストックホルム・シンドローム

快晴。 ストックホルム・シンドローム。アメリカ人のスウェーデンに対する不満が高まっている。ブッシュ政権時代にイラク戦争に反対して、スウェーデン移住を果たした米国人の回顧録。 スウェーデンにやってきてまず気づいたのは、スウェーデンの大手新聞は…

イタリアン・ブルー

最新のエコノミスト。アジア版と欧州版とで表紙が異なる。こちらは欧州版の記事。イタリア人の仕事、というタイトルだが、内容はイタリア人の憂鬱、とでもいうべき指摘であろう。 イタリアの銀行セクターが欧州の次の危機の引き金を引くことになるのだろうか…

マービン・キングとベン・バーナンキ

イングランド銀行の前総裁、マービン・キングが新著を出した。クルーグマン教授によるその書評である。 世界最古の中央銀行はスウェーデンであるが、イングランド銀行は現代の経済学や中央銀行が常識としている数々の政策ツールを発明した。また、イギリスポ…

ポジティブサプライズ

朝から雨。 注目の雇用統計。ポジティブサプライズだった。米国経済が減速しているのではないかという懸念を沈める効果があった。 6月の新規雇用者数は28・7万人。昨年10月以来の力強い水準であり、5月のネガティブサプライズを打ち消した。 中身をみる…

雇用統計プレビュー

曇り。今朝は涼しい。 クリントン氏のeメール問題。以前くすぶっている。下院共和党議員らはFBIに対し、新しくクリントン氏を調査することを求めている。焦点はクリントン氏が議会に対し、この問題について嘘をついていたか否か。 木曜日には議会でFBIトッ…

割れるFOMC

快晴。朝からぐんぐん気温が上がって夏のようだ。 FOMC議事要旨が公表された。経済の見通しが不確実だとして、利上げの道筋についての意見が大きく分かれている。 7月の政策決定会合を前に、Fed幹部たちは待ちのパターンに入っている。経済指標の数値は強弱…

不平等のわな

米国の民主主義は不平等のわなにとらわれているという指摘。 http://equitablegrowth.org/equitablog/u-s-democracy-stuck-in-an-inequality-trap/

低金利更新

曇り。 クリントン候補のeメール事件。FBIは極度に注意を欠いた、としたが、犯罪ではないと結論づけた。 http://www.wsj.com/articles/fbi-won-t-recommend-clinton-be-indicted-over-private-email-use-1467731774 米国の10年債金利が記録を更新してさらに…

下克上とエコノミスト

下克上という日本語をつかって、エコノミスト業界の階層構造を解説している。 http://noahpinionblog.blogspot.jp/2016/07/economist-gekokujo.html

イタリアの不良債権問題

曇り。今日はやけに涼しい。 米国は独立記念日で4日は休場だった。 こういう話が出始めている。イタリアの銀行群に不良債権が蓄積され、次の危機を呼び起こしかねない。ブレグジットの余波で銀行システムに複雑な負荷をかけている点の一つだが、イタリアは…

バグダットのテロ

晴れ。夏らしい天気が続く。 今度はバクダットでテロ事件。ショッピングエリアで車の爆発が起きた。少なくとも120人が亡くなった。これもイスラム国が犯行声明を出している。ファルージャを失って以降、テロリスクグループによるイラク首都における最初の…

オバマの夜

また一人、戦争の生き証人が去っていく。 ホロコーストの生き残りでノーベル平和賞の受賞者、エリ・ヴィーゼルがなくなった。87歳だった。 http://www.wsj.com/articles/nobel-laureate-holocaust-survivor-elie-wiesel-dies-at-87-1467492558 これは良い記…

バングラデシュのテロ

晴れ。台風はそれはそれで困ったものなのだが、来ないというのも、わがままなもので困る。今年の夏は水不足の予感。 バングラデッシュのテロ事件。日本人の犠牲者も出てしまった。この記事ではイスラム国の戦術が変化したことを指摘している。これまでそれほ…

止まらぬ利回り低下

曇り空の週末である。今週も忙しかった。 米国債の利回りが歴史的な低水準となっている。株価はリバンドしているが、ブレグジットの余波が続いている格好だ。 ベンチマークとなる10年米国債の利回りは金曜日、1・385%をつけた。米国30年債や英国1…

専門家不信

バーナンキ氏。 米国の政治的なアウトサイダー、のけ者にとって、今年は非常に良い年であった。多くの人が経済に対する有権者の不満をうまく吸い上げることに成功した。たしかに、ここには不満を抱くものがいくつも存在する。所得・資産格差の拡大や実質賃金…

アナーキー・イン・ザ・UK

曇り。今年も半年が終わった。 ブレグジット後、注目されるのが英国の中央銀行、イングランド銀行の動きだ。カーニー総裁は、消費者や企業が不確実性の高まりに反応し、今後数ヶ月の成長は減速するだろうと述べた。さらに、追加利下げやそれ以外の緩和手段が…