快晴。朝からぐんぐん気温が上がって夏のようだ。
FOMC議事要旨が公表された。経済の見通しが不確実だとして、利上げの道筋についての意見が大きく分かれている。
7月の政策決定会合を前に、Fed幹部たちは待ちのパターンに入っている。経済指標の数値は強弱の材料が入り混じっており、英国のEU離脱問題など不透明な要因もあるからだ。
Fedのタルーロ理事は水曜日、中央銀行はインフレ率が2%の目標に近づくたしかな証拠が得られるまで利上げを待つべきだ、と述べた。そしてさらに、金利はゼロ%に近づいているので、経済が減速してもFedが反応できる手段は限られていると警告した。
水曜日に公表された議事要旨によると、Fed幹部らは7月14、15日の会合で待つのが賢明だという意見で一致した。経済が改善基調を続けるのか、ブレグジット後に新たな脅威が発生しないのか、もう少し見極める時間が必要だとした。
意見が分かれているが、6月の会合で幹部らは労働市場の健康状態や成長の見通し、経済のリスク、インフレ率が上向くのかについて議論した。
しかし、委員らの意見は分かれている。幾人かの委員はFedはあまりに長く待ちすぎたのでは利上げすべきではない、と述べた。一方、別の委員らは利上げを遅らせるのは金融安定のリスクを増大させると述べた。
雇用や成長の見通しでも意見は食い違っている。
ブレグジットの評価についても時間が必要だという意見。火曜日に講演したサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、ブレグジットの影響は比較的穏やかで、過去の他の要因と比べてもそれほど重大な脅威ではないと述べた。
一方、NY連銀のダドリー総裁は、10年国債の金利が非常に低水準になっていることについて、良くないニュースだと述べた。
http://www.wsj.com/articles/fomc-minutes-fed-officials-divided-on-rate-path-amid-uncertain-economic-outlook-1467828322