英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

雇用統計プレビュー

 曇り。今朝は涼しい。
 クリントン氏のeメール問題。以前くすぶっている。下院共和党議員らはFBIに対し、新しくクリントン氏を調査することを求めている。焦点はクリントン氏が議会に対し、この問題について嘘をついていたか否か。
 木曜日には議会でFBIトップのコメイ長官に対するヒアリングが行われた。明確に法律を犯す意思などがない限り、個人を機密情報の扱いが誤っていたとして訴追することはできない、と述べた。そして、クリントン氏の場合はそうした法違反の意思はなかったと結論づけた。
 http://www.wsj.com/articles/fbi-director-james-comey-defends-decision-on-hillary-clinton-emails-1467904044
 今日は雇用統計の発表日である。そのプレビュー。WSJの事前予測では16・5万人の雇用者数の増加が見込まれている。失業率は4・8%と、5月より上昇する見込みだ。
 まず第一に、イエレン議長が気にしているように、4月、5月の雇用減速は経済全般が広く減速し始めている前触れなのかどうか、ということだ。もし3カ月連続で雇用創出が減速すれば、経済減速か、リセッションへの懸念が再浮上する。
 2番目はベライゾンの特殊要因の影響だ。5月はベライゾンが3万5000人の雇用を削減したという特殊要因があった。6月はここで解雇された人々がどれくらい職につけたかも焦点になる。
 3番目は労働参加率。4月、5月と参加率は低下しており、これはあまり良いニュースではない。もし、労働参加率が上昇する形で失業率も上昇するのであれば、それは労働市場が引き締まっている証拠で、良いニュースである。
 4番目は賃金。通常の長期失業率は4・6から5%の間にあると考えられている。しかし、スラックも考慮すると、労働市場が引き締まっているかどうかを判断するうえで、鍵となるシグナルは賃金である。平均時間給は5月に2・5%上昇した。
 http://blogs.wsj.com/briefly/2016/07/07/5-things-to-watch-in-the-june-jobs-report-2/
 アトランタ連銀のマクロブログより。
 http://macroblog.typepad.com/