英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

バングラデシュのテロ

 晴れ。台風はそれはそれで困ったものなのだが、来ないというのも、わがままなもので困る。今年の夏は水不足の予感。
 バングラデッシュのテロ事件。日本人の犠牲者も出てしまった。この記事ではイスラム国の戦術が変化したことを指摘している。これまでそれほど重視してこなかった南アジア地域における、テログループの行為が過激化していることを示している。
 結局20人の市民と2人の警察官、6人のテロリストが死亡した。13人の人質は無事解放された。中には米国の2人の大学生も含まれている。他の国籍としては、イタリアやインド、日本人が含まれていた。
 イスラム国は犯行声明を出している。彼らのニュースサービスは、おぞましい数枚の写真を配信しているようだ。このことは、南アジアの軍事組織がイスラム国の戦闘員と連絡を取り合っていることを示している。ムスリム世界において、彼らの戦いが一定程度のシンパシーを得ているようだ。
 今週初めにはインドの当局が11人の男たちを拘束していた。彼らはイスラム国のハンドラーから指示を受け取っていた。爆発性の手段を使ってヒンドゥー教の宗教施設を攻撃する計画を立てていたとされる。
 インドはヒンドゥー教徒が多数を占める国だが、ムスリム教徒の数としては人口が多いために世界最大の国の一つである。インドのムスリムに対し、イスラム国に参加し、ヒンドゥー教の教えにしたがって生きる人々を裏切ることを示唆している。
 インドの隣国でムスリム教徒が多数を占めるバングラデシュでは、警察がイスラム国のリクルーターと考えられる人々を逮捕した。無神論者や棄教者を排除せよ、というのが教えのようだ。
 http://www.wsj.com/articles/terror-attack-on-bangladesh-cafe-leaves-20-dead-1467455938
 ロンドンではブレグジットに反対する抗議集会が開かれた。主催者によると、5万人が参加した。国民投票によって意思や方向性が明確になったというより、かえって混乱を増す結果になっている。
 退任するキャメロン首相は、国民投票の結果は尊重されるべきだろうと述べ、政府は今後数年間で起きうる複雑な交渉の見通しを示すべきだと主張した。
 キャメロン首相の後継者として期待されている候補者は5人いるが、いずれも結果を受け入れるべきだと述べている。にも関わらず、この土曜日にロンドンの街中を抗議して練り歩いた人々の中には、政府に離脱を遂行しないでほしいという一縷の望みをかけている人が多いようだ。とくに離脱キャンペーンの「嘘」に怒りを寄せる人々が目立っている。また、国民投票の結果は受け入れるが、すべての人が納得していないことを示すことが重要であると述べる人もいた。
 http://www.wsj.com/articles/thousands-protest-in-london-against-brexit-1467478717