英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2008年の再来なのか

快晴。本当にきれいな青空。 年明け以降、市場の混乱がなかなか収束しない。金曜日も全面安だった。2008年の再来なのかどうか。そうではない、という主張である。 2008年当時との決定的な違いは、少なくとも米国の経済が良い状況にあることだ。市場…

難民の男性と欧州人の女性

欧州の移民、難民問題について、エコノミスト誌の最新記事である。 欧州にやってくるなら、難民たちも寛容と性的平等の理念を受け入れ、尊重すべきである、と説いている。 発端は、トルコ沿岸にアイラン君の遺体が打ち上げられた一枚の写真だった。死をかけ…

原油価格とインフレ期待

快晴。 FTは日経資本になってユーザーインターフェースが悪化した。電子版は読みにくいこと。余計なウインドウを表示させるのはやめてほしい。 で、久しぶりのセントルイス連銀、ブラード総裁。エネルギー価格が下落することによるリスクに焦点をあててい…

リセッションは近い

米国経済がリセッション入りしているのか否か、そんな議論が目に付くようになった。次の利上げはいつか、どころではないわけだ。 現在の金利スプレッドから分析する限り、米国経済がリセッション入りしている証拠は見当たらない。NBERの指標をみても、リ…

インドネシアテロ事件

今度はインドネシアでテロ事件が起きた。イスラム国の反抗だ。少なくとも7人が殺害された。テロの拡散が止まらない。 発生したのはジャカルタの中心部。買い物客や観光客に人気のエリアで、政府関係施設も所在する地域だ。 昨年12月には、インドネシア警察…

株式全面安

晴れ。 米国のダウ株価指数は大きく値を下げた。全面安の展開である。株価の水準は昨年9月のレベルまで下げている。 ダウ指数の下げ幅は365ポイント。2・2パーセントの下落だ。 http://www.wsj.com/articles/stocks-rise-as-china-trade-data-eases-co…

原油10ドル時代がやってくる

今日は晴れ。気温は下がって冬らしくなった。 原油価格10ドルの時代が本当にやってくるのだろうか。そうではない、との理由は何か。 投資銀行は、ワーストケースシナリオとして、低価格原油を予想している。ベースシナリオは、今年後半に原油価格が回復する…

ワーストシナリオに備えよ

サマーズ氏。Fedはワーストシナリオに即刻備えるべきだ、と訴えている。 たしかにマーケットの動きに一喜一憂する必要はない。優れた経営者は、企業を長期の収益性の観点で経営している。政策担当者も、日々のマーケットの動きよりも、経済のファンダメンタ…

北京政府のマネジメント能力

曇り。 中国株下落が止まらない。月曜日の上海市場は5・3パーセント下げた。今年に入り、15パーセントの下落だ。 しかも、それが世界に波及する点が特徴的だ。当初、中国経済が減速しても政府当局が何とかコントロールする、というシナリオが語られてい…

サウジ生き残りの青写真

エコノミストの最新号はサウジアラビア。生き残りをかけた青写真、というタイトルで、中東の大国の帰趨を占っている。 過去何年も、サウジアラビアは莫大な石油という富に寄りかかり、不労の民であった。さらに、米国という世界最強の国をパトロンに従え、近…

狙われた人民元

曇り。 FT電子版はずいぶん読みにくくなった。 中国政府が人民元防衛に躍起になっている。投機資金による売り浴びせに対し、中国政府当局が買い向かっている。 中国人民元の国際化に伴い、人民元レートの変動が激しくなっている。その最前線がオフショアで取…

中国の時代の終わり

快晴。気持ちの良い青空。 中国の成長が減速するとともに、簡単に成長が可能となる「中国の時代」が終わりを告げる。債務が膨張し、政府系企業がふくれあがる。それらが逆回転するリスクを北京政府は負っている。債務が膨らんでいるのに、政府系企業の利益は…

雇用統計

晴れ。朝の窓の結露がひどくなってきた。 昨年12月分の米国の雇用統計が出た。季節調整をかけた数字は29・2万人。失業率は5パーセントのままだった。 しかし、賃金はわずかながら下落した。 http://www.wsj.com/articles/u-s-added-292-000-jobs-in-decemb…

株、原油ダブル安

曇り。 市場の売りはアジア市場で継続すると見込まれている。新年の株式市場は波乱の幕開けとなった。 http://www.wsj.com/articles/market-selloff-expected-to-continue-in-asia-1452208588 ブレント原油価格も34ドルを割れて取引を終了した。 http://www.…

北朝鮮の水爆実験

今日は晴れ。少し寒い。 北朝鮮が水爆実験に成功したと発表した。北朝鮮をめぐり、中国と韓国がどのように動くか。 とくに、北朝鮮のパトロンである中国は、北朝鮮の崩壊を恐れている。 http://www.wsj.com/articles/north-koreas-strategy-puts-beijing-in-…

2002年以来のドル高

曇り空。 米ドルが2002年以来でもっとも高い水準に上昇している。投資家は中国の成長見通しに注意をこらしている。 火曜日の為替相場では、ドルは主要国通貨や新興国通過に対し、全面高となった。水準は13年ぶりの高値をつけている。背景には投資家が世…

中国株急落

晴れ。波乱の幕開けである。 中国株はなぜこんなに下落したのか。減速する経済成長と弱含む為替が投資家の売りを加速させた、という解説だが・・・。 驚きは、中国が他の世界経済に与えるインパクトが大きかったことだ。 http://www.wsj.com/articles/china-mar…

イラン・サウジ断絶

晴れ。さあ今日から仕事だ。 サウジアラビア関連の続報。 サウジはイランと外交関係を断絶すると宣言した。イランの外交官は48時間以内に退去せよ、と通告した。 抗議活動の波はテヘランからベイルートまで広がっている。そして、処刑への抗議とサウジ政府の…

低インフレは続くよ

中国の2016年。正念場である。 グラフにあるように、外貨準備高は減少のペースを加速している。 http://www.wsj.com/articles/crash-course-how-chinas-turbulent-year-derailed-reform-1451714582 エコノミストより。 2016年の心配事はたくさんある。中国経…

サウジ処刑への反発

晴れ。今日で正月三が日は終わりである。 シーア派の著名な聖職者を処刑したサウジアラビアが、激しい批判にさらされている。サウジ国内に動揺と抗議の動きが広がり、とくに東部地域で激しい批判の渦が巻き起ころうとしている。 2016年の波乱を象徴するよう…

北朝鮮の携帯電話会社

晴れ。箱根駅伝が面白い。 エジプトの携帯電話企業が、北朝鮮のビジネスに失敗した。北朝鮮とエジプトという、一見見慣れない組み合わせに何が起きたのか。 エジプトの携帯電話大手Orascomは、ジンバブエからパキスタンまで、世界の権威主義的国家でビジネス…

米国経済3つのシナリオ

2016年、米国経済で考えうる3つのシナリオ。利上げ後のシナリオでもある。いずれもゼロ金利からの脱却がいかに難しいかを示している。 ここで引用されているのが、クルーグマン教授が日本経済について診断した有名な論文だ。いわゆる、無責任であることを責…

海外旅行7選

新年らしく明るい話題。閑話休題である。 旅行の専門家の勧める旅行先7選。スリランカを筆頭に、ペルーやグリーンランドなどのお勧め旅先が上がっている。 スリランカは6年におよぶ内戦があったが、ここにきてホテル投資が急増し、観光旅行客にとって良い…

中央銀行への信任

快晴。新年にふさわしい、良い天気である。 2016年の中央銀行は危ないことが何度も起きる年となりそうだ。市場の中央銀行に対する信任は揺さぶられることになりそうだ、と指摘している。 2015年を振り返ると、市場は何度も中央銀行に揺さぶられた。まず1月…