快晴。気持ちの良い青空。
中国の成長が減速するとともに、簡単に成長が可能となる「中国の時代」が終わりを告げる。債務が膨張し、政府系企業がふくれあがる。それらが逆回転するリスクを北京政府は負っている。債務が膨らんでいるのに、政府系企業の利益はむしろ減少しているのだ。
このまま何もしないでいると、中国は低成長時代に突入する。中所得のワナ、に陥っているのだ。
幾人かのエコノミストたちは、中国の成長が突然、急落する可能性を排除しない。悪い債務が増加し、消費者の信任が失われ、人民元が下落する。失業率は急上昇する、ハードランディングシナリオだ。
もちろん、中国政府が何とか経済を支える可能性は大いにある。しかし、赤字企業に資本を注入し、不必要なインフラ整備を続け、経済から生産性のある投資を奪ってしまう。
中国経済の弱体化は、中国需要に頼っていたブラジルなどのコモディティ生産国に大きな打撃を与える。
中国政府の掲げる目標は遠大だ。習国家主席は、一人当たり所得を2020年までに倍増させると約束している。ちなみに、2020年は中国共産党設立100周年の年だ。
しかし、これらの成長目標を同時に達成するのは難しいし、コストがかかる。トレードオフ関係にもある。
http://www.wsj.com/articles/facing-slowdown-chinas-era-of-easy-choices-is-over-1452277094
メルケル首相が有罪を宣告された移民に、より厳しい法律を適用するよう求めている。有罪を宣告された難民認定申請者をより早く強制送還し、ケルンにおける集団暴行事件に対応した発言だ。
http://www.wsj.com/articles/angela-merkel-calls-for-tighter-laws-on-convicted-migrants-1452347989
ケルン暴行事件は、この記事。
ドイツ第四の都市、けるんで、新年イブのお祭りの際、多くの女性が集団で暴行を受けた。興奮状態にある男たちが酒瓶や花火を警官隊に向かって投げつけた。
ドイツ政府による難民受け入れ政策に批判的な者たちは、ベルリン政府が警察を国境付近の難民入国審査に投入しているため、こうしたケルンの事件が起きたと批判している。テロリズムや組織犯罪に脆弱になっているというのだ。
同種の事件はストゥットガルトやハンブルクでも起きている。
警察のレポートによると、性的暴行は移民を背景とする男たちの集団によって実行されたという。しかし、こうした犯罪が最近到着した移民によるものかどうか、はっきりしていない。
昨年1年間にドイツに入国した移民は100万人。このうち大半が北アフリカと中東、アフガニスタンの出身者だ。世論の関心は、ドイツが彼らをどう社会統合するかに寄せられている。移民の中に犯罪者や過激派が含まれている、という警告も存在する。
http://www.wsj.com/articles/angela-merkel-describes-cologne-sexual-assaults-as-intolerable-1452177202
FTより。メルケル首相の厳しい姿勢を報じている。ケルン駅周辺の暴行事件を受け、世論が硬化。メルケル首相も従来の姿勢を変えざるを得なくなった。右派のデモ行進は警察が出動する事態に至った。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/fc31aea2-b6f6-11e5-bf7e-8a339b6f2164.html#axzz3wohXFBof