英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

北京政府のマネジメント能力

 曇り。
 中国株下落が止まらない。月曜日の上海市場は5・3パーセント下げた。今年に入り、15パーセントの下落だ。
 しかも、それが世界に波及する点が特徴的だ。当初、中国経済が減速しても政府当局が何とかコントロールする、というシナリオが語られていたが、ここへきて北京のマネジメント能力に疑問符がつき始めた。
 中国市場の株価はまさにフリーフォール状態だ。
 上海市場の時価総額はニューヨーク株式市場の4分の1のサイズに過ぎない。そして、37パーセントの上場株しか取引ができず、外国人投資家の保有比率はほんのわずかなシェアに過ぎない。中国の為替市場は厳格にコントロールされ、巨大な銀行システムは世界経済と細々とつながっているに過ぎない。それなのに、中国の株価が世界を揺るがしている。
 中国の減速にとくに脆弱なのが欧州だ。このところ欧州域内の成長は弱弱しく、そのギャップを輸出が埋めている。輸出の1割が中国向けである。
 http://www.wsj.com/articles/why-chinas-market-illness-has-gotten-more-contagious-1452540479
 米国の原油価格も31ドルに近づいている。今年に入って10パーセント以上下げている。
 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-tumble-weighed-by-china-worries-1452481849