英字紙ウォッチング

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北朝鮮の携帯電話会社

 晴れ。箱根駅伝が面白い。
 エジプトの携帯電話企業が、北朝鮮のビジネスに失敗した。北朝鮮とエジプトという、一見見慣れない組み合わせに何が起きたのか。
 エジプトの携帯電話大手Orascomは、ジンバブエからパキスタンまで、世界の権威主義的国家でビジネスをなし、成功してきた。しかし、北朝鮮ではうまくいかなかったようだ。
 Orascomは世界で孤立している国でビジネスを手がけ、およそ300万人の顧客を抱えている。北朝鮮でも富裕層相手のビジネスを展開し、約2・7億ドルの税前利益をあげていた。
 しかし、ここ数年、北朝鮮国営のライバルが台頭し、Orascomの出る場がなくなってきた。エジプトの本社への利益還流も不可能になったという。
 この問題が解決するかどうかは、北朝鮮に外国投資を呼び込めるかにかかっている。ここ数年、ピョンヤン政府は20以上の特別経済区域を設け、投資呼び込みをはかっている。しかし、突然方針が変わり、投資が北朝鮮当局に接収される事例が出ている。
 今回Orascomに対して突然の方針変更に出たのも、北朝鮮が外貨流出を嫌ったためだとみられている。北朝鮮は恒常的に外貨不足に悩んでいる。
 http://www.wsj.com/articles/orascom-suffers-static-in-north-korean-venture-1451628004
 テクノロジー系のベンチャー企業に対する金融は、市場調達と相対の金融とで差が拡大している。上場による資金調達よりも、最近は相対のプライベートな資金調達の流れのほうが太くなっている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f6c6bd84-b022-11e5-993b-c425a3d2b65a.html#axzz3vxTiVpH0