英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

金とルピー安

 晴れ。
 シリア情勢の続報。シリアとイランは米国を公然と非難し、もしシリアを空爆すれば、(いつものように?)イスラエルへの報復を示唆した。一方、国連の調査団は化学兵器の調査を継続している。レトリックの応酬が始まった。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324463604579040421592941820.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories
 シリア情勢の不穏な動きに、新興国市場が反応している。インドのルピー、トルコのリラが対ドルで急落。原油価格が上昇している。ただ、米国や欧州の市場は落ち着いている。シリア情勢がどうなるか、模様眺めの様子だ。
 シティグループのアナリストは、「シリア情勢がグローバル市場にとって本当に大きなマイナスインパクトを与えるのか、はっきりしない」とコメントしている。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323324904579040300968298532.html?mod=WSJASIA_hpp_LEFTTopWhatNews&cb=logged0.5526420940174401
 インドのルピー急落について。弱含みなのは、経常収支の赤字が増え続けているせいだ。ところが、ルピー安について別の説明の仕方がある。金の消費量を抑えようとする戦略が、ルピー安を招いているというのだ。ルピー安が進むほど、インド人にとって金は高価なものになる。すると、金の宝飾需要が世界一のインド市場を脅かすことになる。金価格が高騰し、売却益を得るためにインド人が金を売りに出しているという。
 http://ftalphaville.ft.com/2013/08/28/1615522/the-golden-rupee/