英字紙ウォッチング

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インド市場急落

 高名なラジャン教授が中央銀行総裁に就くインドの市場が、株価急落に見舞われている。先週金曜日の株式市場は4%近く急落した。世界第二位の人口大国は、グローバルな金融緩和政策が終わるのではないかとの懸念に直撃されている。通貨ルピーも対ドルで大きく下げた。
 米国の金融緩和政策が終わるタイミングで、新興国市場も含め、波乱の展開が予想される。ただ、インドの場合には根底に、政府の政策に対する信認低下があるようだ。インドは経常赤字をファイナンスするために大量の海外資金に頼っている。輸入超過であるためだ。この状況は1997年のアジア通貨危機時のアジア諸国と類似している。 
 投資マネーは今年初めより新興国から逃げ出し始めている。Fedが金融緩和の縮小を示唆したことが大きい。投資家は新興国に振り向けていた投資資金を米国の資産に急いで振り替え始めている。
 ルピー安は輸入主導のインド経済を直撃している。インフレ率も上昇している。
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