英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ただ一人のシリア攻撃

 晴れ。8月も最終日。
 英字紙はシリア情勢一色である。
 FT電子版トップは米国のケリー国務長官の写真。シリア政府が化学兵器を使って1400人を殺害したと、米国政府が非難している。これが米国がシリアを攻撃する根拠になっている。もし、こうしたアサド政権の罪状があるのに、米国が反応しないと、米国自身の信認(credibility)が毀損される、というロジックだ。
 化学兵器の被害を伝える写真や動画をみる限り、米国の主張は事実であるように思えるが、イラク攻撃の際のようなこともあり、鵜呑みにすることができない、として攻撃案を否決した英国議会の判断も、根拠なしとするわけにはいかないだろう。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/dceb9eb4-1152-11e3-8321-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz2dP4ARIay