英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-01-01から1年間の記事一覧

財政の崖再考

米国の連邦議会予算局(CBO)による新しいレポートが出た。財政引き締めによる経済への影響を試算したものだ。 http://www.calculatedriskblog.com/2012/11/new-cbo-report-on-fiscal-cliff.html

ギリシャ再び

曇り。国内政治は解散風が急に吹き始めた。 ユーロ債務危機も、ギリシャの瀬戸際政策が新局面を迎えている。来週迎える50億ユーロの債務の償還がデフォルトになるかもしれない。 今週月曜日の財務相会合で2016年までギリシャ救済を延長する新プログラ…

オバマ当選

晴れ。穏やかな朝。 米大統領選のニュースが大量に流れている。事前に伝えられていたより大きな差がついた、というのが率直な印象だ。オバマ当選でまず年頭に浮かぶのが、議会とのねじれ状態になったことで成立が危ぶまれる財政の崖問題だ。 接戦が伝えられ…

続・大統領選

曇り。雨はあがる。 大統領選はまだ結果が判明していない。オハイオやバージニア州の動向がやはりカギを握る。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204755404578100930339011090.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories ギリシャの救済交渉が大詰…

FOMC、反対票の分析

FOMCにおける反対票の分析。ボルカー議長からバーナンキ議長まで、引締め方向と緩和方向それぞれの主張をしているFOMCメンバーや地区連銀総裁が、どれほど反対票を投じたかを分析している。 ボルカー議長の場合は、引締めが十分でなかったとして反対票が投じ…

大統領選

曇り。雨の予報。 さあいよいよ大統領選の結果が判明する日である。アセットマネージャーや年金基金などの市場関係者らは、オバマ大統領が勝利したとしても、僅差であれば、財政の崖をめぐるにらみ合い状態が続くと警戒している。問題は大統領選で誰が勝つか…

ロムニーか、オバマか

曇り。今日は雨模様。 明日は米国の大統領選の結果が判明する。最終盤になって、結果を左右する競合州(pivotal states)でかろうじてオバマ大統領がリードを保っているようだ。オハイオやウィスコンシン、アイオワなどの諸州だ。 http://www.ft.com/intl/cm…

フランスの競争力

晴れ。週末は気持ちの良い秋晴れが続く。名所の紅葉も見ごろを迎えているようだ。 先日も触れた、いわゆる「ラガルドリスト」のギリシャ人が論争の的になっている。富裕層らが納税義務を逃れていたというスキャンダラスな内容だ。 この問題を告発したジャー…

Fedは変わったのか

Fedのビヘイビアは変わったのか。アトランタ連銀のAltig局長による考察。 ある論者による一つの答えは、変わった、というもので、2つのマンデートのうち、物価の安定により気を配らなくなったという。テイラールールから導き出される理論上の金利と、実際の…

考察・雇用統計

曇天。気温が下がり、冬のような朝。 米国の大統領選はいよいよ大詰めだ。ロムニーかオバマか。昨日の雇用統計の評価をめぐり、ロムニー候補とオバマ大統領は激しい「口撃」を繰り広げている。雇用統計の結果は改善を示すものだが、オバマ政権における経済回…

雇用統計(10月)

先ほど米国の雇用統計が発表された。新規雇用者数の増加幅は、事前のコンセンサス予想を上回る17・1万人となった。失業率は0・1%ポイント悪化し、7・9%に。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/fac462b2-24e6-11e2-8924-00144feabdc0.html#axzz2AXreAJ…

ラガルドリスト

晴れだが、風が強い。 「ラガルドリスト」なる一覧が出回っているらしい。ギリシャで2000人がスイスの銀行の口座を設け、納税を回避していると議会で指摘されている。過去2代の財務大臣が、こうした人物の存在を知りながら、調査や納税を求めてこなかっ…

シェールガス革命の余波

米国を覆うシェールガス革命。その余波の一つとして、ペンシルバニア州の住民で豊かになる者が出ているという。 http://www.washingtonpost.com/blogs/ezra-klein/wp/2012/10/31/how-the-shale-gas-boom-is-making-some-pennsylvanians-richer-and-some-poor…

ギリシャの新債務見通し

快晴。気持ちの良い朝。今年もあと2か月となった。 ドラギ総裁が就任して1年が経過した。ユーロ圏17か国の経済見通しは深刻なままであり、ソブリン債務危機から抜け出す出口は一向にみえない。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8f0ce402-237b-11e2-bb86-…

ケース・シラー

快晴。コートの襟を立てて、道行く人が増えてきた。 EUの長期予算計画について、500億ユーロ以上をカットしようという提案が出ている。メンバー国の間で意見が大きく分かれている。 ドイツをはじめとするメンバー国は、メンバー国のGDP総計の1%、…

アルゼンチン債

曇り。 アルゼンチン債が風雲急を告げている。アルゼンチン地方政府債が府ドルでの元利償還ではなく、アルゼンチン通貨のペソでの償還に切り替わるというのだ。さらに、JPモルガンやバンカメなどの金融機関が、アルゼンチン債の推奨を取りやめた。 http://…

今週の予定

晴れ。 今週は日銀の政策決定会合が開かれる。週末には米国の雇用統計も発表され、イベント盛りだくさんの週になる。その日銀の見通しについて。事前予想では金融緩和の一層の強化がほぼコンセンサスで予想されている。追加緩和の規模は10兆円を予測する声…

大接戦

米国の大統領選は投票日までのカウントダウンが始まった。史上初の同数という予測も出ているが、経済モデルが予測するのはロムニー候補の辛勝だという。 このモデルで選挙結果の決定変数となるのは、①選挙前の3四半期分の一人当たりGDP成長率②インフレ率…

雇用統計予想

曇り。天気は下り坂。 イタリアとドイツからのニュースをそれぞれ。 脱税容疑で実刑判決を受けたベルルスコーニ前首相が、このままではイタリアは深刻なリセッションに陥るとして現政権批判を強めている。ベルルスコーニ氏の本音は裁判官改革にあるようだ。 …

無限の成長は終わったのか?

快晴。気持ちの良い週末。 ちょっと古いが気になるコラムを一つ。ノースウェスタン大学のロバート・ゴードン教授の論文に刺激を受けたマーチン・ウルフ氏の成長論。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/78e883fa-0bef-11e2-8032-00144feabdc0.html#axzz2AMAs4LgR

米国四半期成長率

米国の第3四半期成長率が発表された。年率換算で2%の成長。第2四半期の1・3%から加速したが、雇用を創出するほどの力強さはない。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1a83b7e4-1f63-11e2-b273-00144feabdc0.html#axzz2AMAs4LgR

フィンランドとユーロ

快晴。肌寒くなった。 S&Pがフランスの大手銀行の格下げに動いた。BNPパリバの格付けはワンノッチ引き下げられ、Aプラスに。ソシエテ・ジェネラルなど、それ以外の10銀行の見通しもネガティブとした。 理由は、ユーロ圏のより一層長引きそうなリセ…

今回は違うのか?

「This time is different」の著者ラインハート&ロゴフ教授が、共和党系学者がいう米国経済の回復経路についての主張に異論を唱えている。一人当たりGDPが低迷し、失業率が8%付近でうろうろしている、という事実は、過去に米国が経験した金融危機から…

FOMC(2012年10月)

曇り。 昨日まで2日間にわたりFOMCは、金融政策変更はなかった。経済見通しに関する見方は、家計消費は少し早く回復しており、インフレはエネルギー価格の上昇を反映して、このところいくらか上昇している、と修正した。”Inflation recently picked up …

アフラックと日本国債

風は強いが、昨日から一転快晴。 アップルがiPadミニを発表した。価格は329ドル。キンドルなどと比べて強気の価格設定だ。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204425904578074681343454060.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories イングラン…

FOMCプレビュー

曇り。今日は荒れ模様になりそう。 いわゆる財政の崖に対応するため、来年に満期を迎える50億ドルの社債のリファイナンスを行う、としている。マーケットの混乱に早めに対応した動きだ。10月に70億ドルの社債を発行した。 http://www.ft.com/intl/cms/…

キャタピラー予測

この記事が面白い。米国が世界経済の中で、珍しい明るい国になっているという。 日本の貿易統計が22日に発表された。欧州向けやアジア向け輸出が減少したが、米国向けは0・9%増加した。 http://www.calculatedriskblog.com/2012/10/the-us-bright-spot.…

引き裂かれるギリシャ

今日も快晴。 ギリシャについての続報。観光客も大勢訪れ、カフェもいっぱい。見かけは平穏だが、ギリシャは破綻しているという報告だ。ネオナチの黄金の夜明け党員が左派や移民たちとたびたび衝突し、法の支配を揺るがしている。ギリシャは社会不安と分裂の…

英国のデモ

快晴。今日も青空が美しい。 米国の経済統計は、改善を示す結果の公表が相次いでいる。小売り統計や住宅関連指標、製造業のレポートも強弱はあるが、それぞれ改善基調にある。弱含んでいるのは、失業関連の統計だ。 http://www.calculatedriskblog.com/2012/…

原油価格は横ばい?

原油価格の見通しについて、ゴールドマンサックスのアナリストが予測している。今後数年間は横ばいで推移するという。そして、2016年までには一度ブレントで1バレル85ドルを試す局面もあるという。 一方、オイル・ガス産業にとっては減価償却や配当を…