英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

考察・雇用統計

 曇天。気温が下がり、冬のような朝。
 米国の大統領選はいよいよ大詰めだ。ロムニーオバマか。昨日の雇用統計の評価をめぐり、ロムニー候補とオバマ大統領は激しい「口撃」を繰り広げている。雇用統計の結果は改善を示すものだが、オバマ政権における経済回復の成果は緩慢で、不平等なものであることを象徴していると評価せざるを得ない。。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9bd9ff7e-2512-11e2-a6aa-00144feabdc0.html#axzz2AXreAJ3f
 昨日の雇用統計の詳細な分析について。10月の結果は夏の不振から脱出したことを確認した。8月と9月の結果が上方修正されたことも、経済のモメンタムが従来考えられていたよりもしっかりしていることを示唆している。
 そして、もっとも興味深い特徴は、労働力人口の増加。57・8万人が新たに雇用を求めて労働市場に参画した。これは、経済が健康状態になりつつあることの証左でもある。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b6325118-2509-11e2-a6aa-00144feabdc0.html#axzz2AXreAJ3f
 この記事も面白い。グラフをみると、2009年1月にオバマ大統領が就任して以来、非農業部門の雇用は回復していることは明らかだが、製造業の回復ぶりが弱い。そもそも製造業にかつてほどの雇用吸収力がなくなっているのかもしれない。
 http://blogs.wsj.com/economics/2012/11/02/tallying-president-obamas-jobs-record/ 
 8月と9月の雇用統計の数値が上方修正された。これだけコロコロ変わるとするならば、そもそも速報値で政策判断することが妥当なのか、疑問なしとしない。
 過去3か月の平均的な雇用者数の増加幅は17万人となった。まさに、solidで、steadyな雇用情勢になっている。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2012/11/fed-watch-a-solid-report.html