英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

オバマ当選

 晴れ。穏やかな朝。
 米大統領選のニュースが大量に流れている。事前に伝えられていたより大きな差がついた、というのが率直な印象だ。オバマ当選でまず年頭に浮かぶのが、議会とのねじれ状態になったことで成立が危ぶまれる財政の崖問題だ。
 接戦が伝えられた7つの州でオバマ大統領はすべて勝利し、共和党に大きな打撃を与えた。移民や税、中絶など、共和党内を二分するような重いテーマにこれからどのように向き合うのか。また、白人男性中心の支持者層をヒスパニックやリベラルな女性にどう組み替えていくのか。共和党にとって大きな課題となった。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b9f998a6-290a-11e2-9591-00144feabdc0.html#axzz2BUQg1x00
 オバマ当選を受けて、株価が大きく下落した。ダウは312ポイント下がり、3カ月ぶりの水準に。財政の崖問題が嫌気された。財政赤字問題がこのままで推移すると、格下げを招きかねない。フィッチの試算によると、財政の崖問題が解決できないと、リセッションに陥り、2013年の失業率は10%超えになる可能性があるという。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323894704578104153584769278.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories
 選挙前に書かれた論考。どちらの候補が勝利するのが、Fedにとって良いのか。オバマ大統領が再選されたことで、バーナンキ議長が即時に交代させられることはなくなった。しかし、2014年1月の任期後、バーナンキ議長が再任されないとすると、だれが後任議長として有力なのだろうか。
 最有力候補が、イエレン副議長。バーナンキ議長と考え方が近く、金融政策の継続性の観点からもっとも望ましい。初の女性議長となる。
 http://www.cbsnews.com/8301-505123_162-57543441/how-will-the-election-change-the-fed/