曇り。
Fedは今年3回目の利下げに踏み切った。ただ、次にどう動くかについてはこれから出てくる経済指標次第だとパウウェル議長は述べた。
当面の利下げは終了で、今後は経済指標がよりはっきりしないと動けないという。
米国の中央銀行は水曜日、経済見通しの不確実性が今回の利下げを正当化する、とパウウェル議長は述べた。米中の予備的な貿易交渉や合意なきEU離脱の可能性が低くなっていることで、経済活動の自信が強まっているからだ。
利下げ休止は、2018年末までに続けていた利上げの復活を意味するものではないという。
2日間のワシントンにおける会合の後、Fedの金利政策決定会合は、声明文において2つの重要な変更を加えた。政策金利については、「適切な道筋を評価する」という言い方に変えた。また、「今後公表されるデータの意味を監視し続ける」とつけ加えている。
これらの変化を読み解くと、12月の利下げを計画しているわけではなさそうだ。
市場では、中期的な金利の調整は終了した、と評価する声が出ている。先物市場は、来年にもう1回の利下げを織り込んでいるだけだ。
Fedの決定を受けて、米国債は10年ものが3ベーシスほど低下した。金融政策に敏感に反応しがちな2年債は1.6%近辺で動いている。
Fedは経済が減速したときに動ける余地はまだあると確信している。歴史的に低い失業や賃金の堅調な上昇などにもかかわらず、Fedは今年3回の利下げを行った。
今回の決定においては、セントルイス連銀のブラード総裁が反対票を投じた。より大きな利下げを求めているからだ。
https://www.ft.com/content/f80253b8-fb35-11e9-98fd-4d6c20050229