英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fedの「予防的利下げ」

 曇り。

 米軍はイランのドローンをホルムズ海峡で攻撃した。

 トランプ大統領はこの地域におけるイランによる、挑発的で敵対的な行動の最新のものであるとした。

 米国の海軍はイランのドローンをホルムズ海峡で撃ち落とした。世界でもっとも重要な原油輸送船が行き交う地域の緊張が高まっている。

 トランプ大統領は、米国の個人や施設、利益を守る権利も持っている、と述べた。

 https://www.ft.com/content/90456212-a994-11e9-984c-fac8325aaa04

 NY連銀のウィリアムズ総裁。積極的な利下げ期待を掻き立てるような発言をしている。

 投資家らは、今月の会合において、およそ3分の3の確率で50ベーシスの利下げがあるとみている。

 ウィリアムズ総裁が強調したのが、経済を守るための予防的な手段の利益だ。予防を打ち出した。

 木曜日に行ったスピーチで、ウィリアムズ総裁は早期の金融緩和の可能性を指摘した。比喩として、後になって病気に感染するリスクを冒すよりも、短期の痛みに耐える方がよいと述べた。

 ウィリアムズ総裁は同時に、のちになっての政策余地を残すために、「パウダードライ」を残す必要はないと述べた。

 この発言を受けて、国債金利は下落した。ベンチマークとなる10年国債金利は4ベーシス低下し、2.03%となった。2年債は8ベーシス低下し、1.76%だった。

 ウィリアムズ総裁のハト派的コメントは、米国の長期の自然利子率は0.5%に過ぎないという彼のスピーチによって補強された。

 https://www.ft.com/content/1b6587ae-a996-11e9-984c-fac8325aaa04

 Gavyn Davies。予防的利下げの可能性はあるか、と論じている。Fedのパウウェル議長が議会で証言した。彼の極端にハト派的スタンスが、中央銀行が次に何をすべきかについての議論の前提条件を変えた。

 多くの投資家は7月か9月の会合で予防的利下げが宣言されるという心配をすることをやめた。今やその可能性は非常に高いからだ。

 新たな焦点はそこにはなく、Fedがより根本的な政策金利を変更に乗り出したり、金融政策のフレームワークを変えるかどうかである。

 その点、7月5日に公表されたFedの半期に一度の金融政策報告は、その姿勢を分析する良い手がかりになる。

 https://www.ft.com/content/80450432-a267-11e9-974c-ad1c6ab5efd1