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Fed新理事にムーア氏

 Fedの新理事にトランプ氏はステファン・ムーア氏を指名する。突出した保守派であり、トランプ大統領の経済政策の支持者でもある。

 ムーア氏はヘリテージ財団のビジティングフェローであり、2016年の大統領選でアドバイザーを務めていた。

 トランプ大統領は金曜日、パームビーチの空港に着陸後、報道陣に答えた。ムーア氏はパウウェル議長に批判的な人物である。そして、大統領が進める減税や規制緩和に対し、強く支持していた。

 ムーア氏はホワイトハウスの国家経済会議の議長であるラリー・クドロー氏に近い。二人ともCNBCに定期的に出演している仲だ。ムーア氏はトランプ政権の初期に、何ら職を得られなかったことに失望していた。

 ムーア氏は声高にFed批判を繰り広げてきた人物である。特に、昨年Fedが利上げを行ったことについて不満を募らせている。その点、Fedトップの首を挿げ替えることを公然と示唆するトランプ氏の考えを反映した人物である。

 しかし、パウウェル議長は1月に、やめる考えはないと述べた。

 ムーア氏の指名に関しては、批判が出ている。ムーア氏の金融面での発言は、10年以上にわたって党派的であり、論理性に欠け、事実をおろそかにしている。

 ムーア氏は、トランプ氏の2017年の減税以降、経済が停滞している最大の残された障害は、Fedのデフレ的金融政策である、と指摘する。

 https://www.ft.com/content/11154bc4-4cbf-11e9-bbc9-6917dce3dc62

 米国のイールドカーブ、3か月と10年の金利差が2007年以降では初めて逆転した。リセッションが近づいている。

 2年と10年の金利差も10ベーシス以下に縮小した。

 https://www.ft.com/content/ee46ac2c-4ca6-11e9-bbc9-6917dce3dc62