パウウェル議長がメッセージを発した。今年の金利政策は柔軟性をもってあたるという。
金曜日に連邦準備制度理事会の幹部らは、短期金利を引き下げていく方針を小休止する見通しを描いた。パウウェル議長は、マイルドな物価上昇により、中央銀行はより柔軟に政策を決める余地を得ることができた、と述べた。そして、昨年続けてきたように、4半期に一度、金利を上げていくという動きは決して決まった道筋ではない、と述べた。
最近に至るまで、Fed幹部らはこのような小休止のシグナルを送ることをためらっていた。というのも、米国の経済指標は強く、昨年秋までは、資産市場は盛り上がっていたからだ。
しかし同時にパウウェル議長は、金融市場を注意深く見守っており、最近の市場変動が経済を予想以上に減速させるようであれば、Fedの計画をいつでも修正するだろう、と述べた。
パウウェル議長が一例として引いたのは、2016年に中央銀行がとった措置だ。当時、中国経済に対する懸念からリセッション入りするとの不安が広まっていた。その年、Fedは利上げの計画を一時棚上げし、1度しか利上げしなかった。
金曜日にパウウェル議長は利上げをするのかどうか、いつ利上げするのかについて、減給しなかった。クリーブランド連銀のメスター総裁は、インフレが加速するサインが出ていない今、利上げを急ぐべきではないと述べた。
ホワイトハウスのアドバイザーらは、パウウェル議長とトランプ大統領の会談を準備していると述べたが、パウウェル議長はトランプ大統領と会うかどうか、明言しなかった。
FTのGavyn Daviesより。Fedの軌道修正は少し遅すぎたのだ、と批判している。12月に軌道修正すべきであったという。
12月の会合以降、マーケットはFedの政策姿勢はあまりに引き締めすぎだとマーケットは評価していた。
https://www.ft.com/content/c8e2a308-0e96-11e9-a3aa-118c761d2745