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Fed理事候補ムーア氏、指名プロセスから撤退

 晴れ。

 トランプ氏は、ムーア氏のFed理事指名をあきらめた。ムーア氏の女性に対する発言や個人の財産問題、そして、Fedに対する考えを聴いて、上院議員らが関心を寄せたことがダメ押しとなった。

 共和党上院議員の反対により、トランプ氏による中央銀行内における政治的同盟者を作ろうという努力は後退を余儀なくされた。

 トランプ氏はツイートにおいて、保守的なコメンテーターのステファン・ムーア氏がFedの指名プロセスから離脱することを決めたと発表した。ムーア氏自身がWSJなどの取材に指名に向けて努力を続けると発言してわずか2時間後のことだ。

 今回の撤退により、トランプ氏が始めた、6週間にわたるFed理事指名運動が終わりを告げた。

 ムーア氏とケイン氏の指名プロセスからの撤退により、明らかになったのは、上院議員らは中央銀行の独立性を強調していることだ。トランプ氏自身が指名したパウウェル議長のことを、トランプ氏は金利を高く保つ傾向にあると批判した。これはホワイトハウスによる金融政策への介入の先行例だとみなされている。

 共和党上院議員たちは、ムーア氏は上院での指名を得られる見通しがはっきりしないため、いずれ撤退するだろうと感じていた。

 https://www.wsj.com/articles/stephen-moore-says-not-withdrawing-for-fed-job-consideration-11556811059?mod=hp_lead_pos1