英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ジャクソンホール会合を前に

 晴れ。
 今年のジャクソンホール会合はそれほど話題になっていないようだ。
 ダラス連銀のカプラン総裁のエッセイ。徐々に金利を引き上げていく現在の路線を依然として支持している。同時に利上げは注意深く進めるべきだ、とも述べている。債券市場の動きをみると、経済の拡張期は長くなりすぎていることを示しているからだ。
 カプラン総裁のエッセイはカンザスシティで毎年行われるジャクソンホール会合の数日前に公表された。会合ではパウウェル議長が講演をすることになっている。総裁講演は、Fedが利上げをどのように進めるのか、読み解く手がかりが注目されている。
 Fedの掲げる2%の物価目標に、実体経済は徐々に近づいている。しかし、その道のりは論争的である。トランプ大統領はすでにFedの利上げ路線を批判しているからだ。そして、彼自身が選んだパウウェル議長の人事を悔いているようだ。
 同時に短期と長期の金利の差も小さくなっている。もしこの長短金利差が+からマイナスになったとすると、すなわち逆イールドカーブ状態だが、経済の反転が始まったと理解されている。カプラン総裁はこの債券市場の動きも考慮の一つであると述べている。
 https://www.wsj.com/articles/federal-reserves-kaplan-still-favors-gradual-path-of-rate-increases-1534869742