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「逆イールドカーブ」みたび

 雨。

 Fedタカ派的なスタンスが明らかになった後、イールドカーブが再び逆イールド状態になった。

 ジョージ総裁とハーカー総裁は、これ以上利下げをする理由はないと述べた。その後、木曜日のイールドカーブは短期が長期を上回る逆イールド状態になった。債券投資家は、Fedは利下げをして経済減速に対処することに失敗するのではないかとみていることを示している。

 逆イールドとなるのは、今月3回目だ。2年もの国債金利は10年もの国債を上回った。3カ月ものと10年国債の差も逆転した。

 過去50年間のリセッション時の前に、必ず起きていたイールドカーブの逆転は、ジャクソンホール会合のタイミングで発生した。ジョージ総裁とハーカー総裁のハト派でないコメントも、Fedが市場の期待に応えられないのではないかという関心を高めた。これほど大規模にFedの利下げを市場が求める場面は見たことがない、というコメントも出ている。

 米国の製造業PMIは2009年9月以来で初めて、減速した。10年のブレークイーブンインフレ率は1.54%と低い水準にとどまっている。

 また、パウウェル議長が7月の会見で述べた、中期の調整という言葉をいかに具体化するか、が注目される。

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