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ジャクソンホール会合

 曇り。

 パウウェル議長は今年のジャクソンホール会合で再び、急ハンドルを切るのだろうか。

 ドイツや中国の経済指標が芳しくなく、リセッションの懸念が高まっている中、投資家らは中央銀行による安心を求めている。ワイオミングのジャクソンホールで開かれる会合はそのような理想の機会を提供するかもしれない。

 大きな疑問はFed金利をさらに引き下げるかどうかだ。

 パウウェル議長は7月に金利を0.25%引き下げた際、これは中期的な政策の調整であり、利下げサイクルの始まりではないと説明した。しかし、その後の市場の騒がしさを受けて、このメッセージからどの程度離れるのかははっきりしない。

 カンザス州連銀が主催するこのシンポジウムは、過去に市場を何度も揺り動かしてきた。たとえば、2010年には当時のバーナンキ議長が開会の辞で、新たな刺激策を始めると述べた。さらに、会合と並行して行われるインタビューも多大な注目を集める。

 今年のテーマは「金融政策のチャレンジ」だ。各国の中央銀行が利下げを続けている中、格好のテーマである。積み上がったマイナス金利の債券は17兆ドルに及ぶ。

 パウウェル議長は何ら確実なコミットをしないのではないかという予想もある。

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