ドイツ銀行は成績の悪い行員に活を入れる努力を加速させるという。同業のゴールドマンサックスを見習い、下位5%のスタッフを毎年定期的に解雇していくという。
ドイツ銀行の新しいCEOについたSewing氏は、国際部門の活性化を狙っている。米国では大規模な人員削減に踏み切った。JPモルガンやシティグループのように、大手オイルガス企業への提案をすべく、4年前に設けたばかりのヒューストン支店を閉鎖した。
2017年にドイツ銀行は成果主義ボーナスを廃止した。その結果、銀行から離職する人材が続出した。新CEOは、欧州の企業顧客に再び集中する政策を掲げ、米国やアジアにおける活動を縮小する方針を示した。株式や金利などの市場取引部門を縮小し、プライムブローカービジネスも縮小する。バランスシートとレバレッジを縮小する狙いだ。
ドイツ銀行の第1四半期の投資銀行部門収入は27パーセント落ち込んだ。ライバル大手銀行の中では最悪の落ち込みだった。この苦境はJPモルガンやモルガン・スタンレーの好調ぶりと対照的である。
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